�渇F佐美工業  
 宇佐美　和男  （うさみ　かずお）

プロフィール

1967（昭和42）年5月22日生まれの52歳、熊本市出身。九州学院高校-熊本工業大学中退。土木工事会社に勤務後、個人事業で化粧品販売やエステティックサロン経営、通信カラオケ機器販売など、さまざまな業種に携わり失敗。その後、解体工事会社勤務を経て、1996（平成8）年に宇佐美工業を創業。グループ従業員120人を抱える会社に成長させた

不動産部門開設、飲食業拡大など多彩な１年に

　宇佐美社長が１９９６年に創業し、地場建設業界で着実に業績を伸ばしている同社。主力事業の一つである地盤改良工事「ハイスピード工法」は開発元のハイスピードコーポレーション�梶i愛媛県）における県内唯一の施工代理店として年間３５０棟を施工しており、全国有数の代理店に躍進した。宇佐美社長は「各地で多発する地震で家が傾くなどの被害が頻繁に発生していることから全国的に地盤に対する意識が高まっている。その中で地震と液状化に強い当工法のシェアは年々拡大しており、現在約１７０社の住宅メーカーに利用いただいている」と話す。一方、同社は誰もが働きやすい労働環境の整備を目指し建設業のＩＣＴを進める中で、近年はベトナム人の正社員採用にも注力する。また昨年はグループ内に不動産部門を開設。土地・建物所有者の高齢化を背景に不動産相続の相談窓口を設けたほか、飲食部門では「彩食宴満潤和」の３号店が待望の街中（＝西銀座通り）に開業し、連日多くの客でにぎわう。
　時代は平成から令和へ。今後は地方創生の切り札といえる地域のまちづくりに積極的に関わっていく方針で、ハイアス・アンド・カンパニー�梶i東京都）が設立したまちづくりネットワークに加盟し、官民連携による取り組みに携わりながら社会貢献を通じた企業価値のさらなる向上につなげていきたい考えだ。