リバテープ製薬��   
 星子 邦久   （ほしこ　くにひさ）

プロフィール

熊本市出身、1949（昭和24）年11月24日生まれ、70歳。74年同社入社、東京営業所、本社購買部、生産管理部勤務を経て、98年取締役管理本部長、2006年常務、12年7月に社長就任。趣味は読書、料理、ゴルフ 

医療機関向け製品が成長をけん引

　救急絆創膏で知られるリバテープ 製薬。近年は医療機関向け製品や化粧品などに事業を拡大し、業績を順 調に伸ばしている。
　消毒剤や大型絆創膏等の医療機関向け製品は、売上高の半分以上を占め、同社の成長をけん引してきた。なかでも綿棒消毒剤「スワブスティッ ク」などの個包装の外用消毒剤は、品質や利便性が評価され、大規模病院のカバー率は65％を超えている。星子社長は「外用消毒剤の需要は拡大傾向にあり、受注は順調に増加している。医療機関向け製品を製造する工場が手狭になってきたので、隣接地に新工場の建設を計画している」と設備増強を図る考えだ。
　化粧品事業では、「肌に優しい」をコンセプトに、馬油成分を配合した「リマーユ」シリーズ、スイゼンジノリから抽出した保湿成分を配合した「咲水」シリーズを展開し、通販で顧 客を拡大。さらに、ＯＥＭ生産の受注でも実績を重ねている。 
　今年３月期決算では売上高が約48億円、17期連続の増収を見込む。星子社長は「各事業を伸ばし、まずは売上 高50億円を達成したい。成長を続けるために、人材の育成・確保に力を入れ、設備投資による生産性アップを図 る。また、海外での需要拡大に伴い、アジアや中東への輸出も増えている。海外でも販路拡大を目指したい」と話している。

設立/1960（昭和35）年5月　資本金/1億円　事業内容/医薬品・医療機器・医薬部外品・化粧品の製造販売　売上高/約48億円（20年3月期） 従業員数/約290人　出先ほか/本社・工場（熊本市北区植木町）、熊本第2工場・熊本第3工場（菊池市七城町）、東京支店（東京都新宿区）、大阪支店（大 阪市天王寺区）、熊本営業所（熊本市北区植木町）、商品センター（菊池市七城町）