トップ Leaders 熊本のトップ群像 樺゚屋百貨店
Leaders 2020熊本のトップ群像

樺゚屋百貨店  
 久我 彰登  (くが あきと)

  社長
プロフィール
熊本市出身、1955年12月31日生まれ、64歳。宮崎大学農学部卒。78年鶴屋百貨店入社、93年経営戦略室人事課課長、01年取締役、09年同総合企画部主管兼業務部主管を経て11
年社長に就任。熊本商工会議所会頭を努める
10年先を見据え中期経営計画の策定に着手
「Move Hearts 68」を今年のスローガンとして掲げた鶴屋百貨店。久我社長は「実は、これは省略形で『Let‘s Move Customers Hearts』が正式なスローガンです。お客様の気持ちを動
かそうという意味です」と説明する。「現在、お客様の商品購入の方法も変化してきています。リアルな店舗でのショッピングとネットでのショッピングでは、求めら
れている情報が違うと感じています」と、消費行動の違いによる情報提供のミスマッチを指摘する。「オンラインストアで展開している情報をそのまま店頭に持って
きても、お客様の気持ちは動きません。鶴屋百貨店では質の高い商品を多数揃えていますが、その良さを伝えきれていない。お客様の心に入っていける研究して、情報
発信方法を含めたサービス全般を見直そうと考えており、この一年間はこういうことを再検証するための助走期間になると思います」と久我社長は鶴屋百貨店のサ
ービス〞の再構築に意欲を見せる。
 また昨年オープンしたスポーツジム「ワールドウィング熊本」も、年齢や性別など幅広い層で会員数が増加しており、今後は複数店での展開も視野に入れている。
 「昨年のサクラマチクマモトのオープンに続き、来年にはJR熊本駅ビルのリニューアルも控えており、流通小売業はサバイバルの時代に突入すると考えています」
と、今後の熊本の業界を予想する久我社長は、3月をメドに中期経営計画の策定を行い、今後10年先を見据えた、新たな鶴屋百貨店の構築を目指す。
〒860-8586 熊本市中央区手取本町6-1 TEL096(356)2111 http://www.tsuruya-dept.co.jp/ 創業/1952(昭和27)年6月 資本金/1億円 事業内容/百貨店業 売上高/561億円(2019年2月期) 従業員数/692人(2020年1月現在、正・契約社員) 店舗・出張所/八代、玉名、荒尾、人吉、天草、大津、水俣、鶴屋商品センター(熊本市)ほか 関連事業/鶴屋フーディワン、鶴屋パーキング、レストラン事業、鶴屋友の会、甘夏ローヤル、鶴屋クレジットサービス、マドック熊本、熊本観光バス、熊本文化の森 
※この記事内容はくまもと経済3月号(2020年2月29日発行分)の掲載内容です。