Leaders 2020熊本のトップ群像

肥後銀行  
 笠原 慶久  (かさはら よしひさ)

  代表取締役
プロフィール
東京都出身、1962(昭和37)年1月5日生まれ、58歳。慶応義塾大学経済学部卒。84年富士銀行(現みずほ銀行)入行、2007年から2年間熊本支店長を務める。11年みずほ信託銀行信託総合営業第一部長、12年執行役員、14年
常務執行役員を経て、15年4月肥後銀行入行。同年6月取締役常務執行役員監査部長、18年4月代表取締役副頭取、同年6月26日付で頭取就任。九州フィナンシャルグループ社長を兼任する。趣味は読書、スポーツ(テニス、ゴルフ、ジョギング)、囲碁(二段)、音楽鑑賞
銀行初の「日本経営品質賞」受賞
 中期経営計画「新創業2020」で最大の目標に掲げた「日本経営品質賞」を昨年11月受賞した。
 同賞は公益財団法人日本生産性本部が、顧客視点から経営を見直し、継続的な革新を通じて顧客が求める価
値を創造する組織を表彰するもの。目標とした中計期間を一年前倒ししての受賞、しかも銀行界で初の受賞だった。
 「地域の未来を担う企業の支援を通じて地域経済の発展に貢献し、幸せや満足を実感できる地域づくり」(笠原頭取)への取り組みは、観光地域づくりの戦略会社鰍ュまもとDMCの設立、県産食材のアジア市場開拓、またインバウンド誘致の海外拠点であるレストラン「櫓杏(ろあん)」の香港出店、県などと連携したベンチャー発掘・育成プログラム「熊本テックプランター」の運営や、創業支援施設「L-HUB KUMAMOTO(エルハブ・クマモト)」の学園大通支店内への開設など、多面的かつ先進的だ。
 少子高齢化、人口減少などの変化を抱える地方が活力ある社会を維持するための有効な処方箋となるSDGs
(国連が提唱する持続可能な開発目標)対応でも、18年
10月には専門部署「サステナビリティ推進室」を新設。今年1月には環境省、中・南九州の4地銀で「地域循環共生圏」構築を目的とした連携協定を締結した。
 熊本の未来創造〞という領域で同行は着実に存在感を高めつつある。
〒860-8615 熊本市中央区練兵町1 TEL096(325)2111 https://www.higobank.co.jp
設立/大正14年7月 資本金/181億円 事業内容/普通銀行業務 役員/代表取締役会長 甲斐髞 代表取締役頭取 笠原慶久 代表取締役副頭取 山木仁 取締役専務執行役員 土山哲司 取締役常務執行役員 田島功、江藤英一、コ永賢治 従業員数/2,219人 拠点数/124(出張所、海外駐在員事務所含む) 関連会社/肥銀リース梶AJR九州FGリース梶A肥銀カード梶A株銀コンピュータサービス、肥銀キャピタル梶A肥銀ビジネスサポート梶A肥銀ビジネス教育梶A肥銀事務サービス梶i2019年12月末現在)
※この記事内容はくまもと経済3月号(2020年2月29日発行分)の掲載内容です。