Leaders 2020熊本のトップ群像

褐F本放送  
 上野 淳  (うえの じゅん)

  社長
上野淳社長(前列中央)とラジオ番組の出演者、スタッフ
上野淳社長(前列中央)とラジオ番組の出演者、スタッフ
プロフィール
Jyun Ueno
大阪府守口市出身、1955年(昭和30年)2月2日生まれの65歳。済々黌高校−熊本大学工学部卒。77年4月熊本放送入社。2010年経営戦略室長兼経営戦略部長、12年4月技術局長兼デジタル推進室長、同6月取締役技術局長兼経営戦略室副室長、14年6月常務取締役技術担当、鰍qKKメディアプランニング社長兼務、16年4月同総務局長兼カルチャー事業局長兼放送番組審議会担当、18年6月に社長就任。趣味はウインドサーフィンほか
「地域密着」の番組作りを追求
 昨年テレビ放送60周年を迎えた熊本放送。地上波番組のネット同時配信など放送業界が大きな転換点を迎える中、上野社長は「地域密着」を経営の基本に掲げ、生放送にこだわった番組作りやこれまで蓄積した古い映像を生かした番組制作など良質なコンテンツの強化を進めている。
 テレビでは、昨年4月から「夕方Liveゲツキン!」(毎週月〜金曜・午後6時15分〜)をスタート。重大ニュースを冒頭で報じるなど視聴者ニーズに応えた番組作りを徹底している。また昨年から開局30周年を迎えたKABとのコラボキャンペーン「RKKAB」を展開し、生放送番組やイベントへの相互乗り入れ、熊本県知事選Web討論会のネット配信にも取り組んでいる。
 ラジオでは昨年、同社が放送した「熊本地震から3年」が文化放送を含む全国33局で放送する「ニュースパレード」の年間表彰で最優秀賞を受賞し、高い評価を得た。今後はradikoの活用やFMへの転換も視野に中継局の設置準備も始めている。
 イベントでは3月から熊本城ホール開業記念事業として特別展「ミイラ」を開催。4月には「くまもと復興国際音楽祭」を企画し、熊本の復興を世界に発信していく。「ラジオ、テレビの2つのメディアを持つ民放先発局としての強みを生かして、さらに地域密着した番組作りを進め、熊本の復興を全国に情報発信していく」と地元放送局として地域とともに歩む。
〒860-8611 熊本市中央区山崎町30 TEL 096(328)5511 http://rkk.co.jp
設立/昭和28年7月 資本金/2億円 事業内容/民間放送事業(ラジオ、テレビ) 役員/取締役会長 秋岡廣宣、代表取締役社長 上野淳、常務取締役 有働祥三、沼野修一、筬島一也、取締役 坂口洋一朗 従業員数/116人 出先/東京支社、大阪支社、福岡支社 関連会社/鰍qKKメディアプランニング、熊本産業文化振興梶A潟Gヌ・アイ・ケイ、鰍qKKカルチャー
※この記事内容はくまもと経済3月号(2020年2月29日発行分)の掲載内容です。