税理士法人さくら優和パートナーズ  
 岡野 訓  （おかのさとる）

プロフィール

天草郡苓北町出身。1969（昭和44）年7月21日生まれ、51歳。大阪教育大学卒。銀行、税理士事務所勤務などを経て、2001年11月税理士登録、02年6月岡野会計事務所開設、08年11月宮部税理士事務所（熊本市）と合併し税理士法人熊和（ゆうわ）パートナーズを設立し代表社員就任。15年さくら優和パートナーズ代表社員。(株)優和コンサルティング社長を兼務

「産学連携オープンイノベーション」でＳＤＧｓの地域波及へ

　南九州最大規模の税理士法人であるさくら優和パートナーズは「事業継承」「黒字化」「資産防衛」の３つの支援を柱に、多種多様な案件を取り扱い日々成長を続けている。対応エリアを熊本のほか、福岡、鹿児島へ広げ、今年は辛島町に新たにオフィスを開設するほか、鹿児島本部の移転・拡充も計画しており��本気の経営支援〞をさらに加速させていく。 
　同法人が近年力を入れるのが京都大、関西大、拓殖大、福大の各大学と共同で取り組む「産学連携オープンイノベーション」。ここでは教授らと会計事務所の同法人が連携し、ＳＤＧｓ（持続可能な開発目標）の取り組みを中小企業へ波及させる活動を展開する。「大手企業はすでにＳＤＧｓを積極的に取り組んでおり、子どもたちはこの項目を学習指導で学ぶ。その結果、中小企業だけが取り残されて活動が遅れることが懸念される」（岡野代表）とし、同法人の取り組みをモデルケースとして確立させ、地域経済へ継承していく。
　さらには県が進める「熊本県ＳＤＧｓ登録制度」の活用も推進し、企業の登録を後押しする考えだ。 熊本駅近くへ本部を移転し間もなく１年半を迎える同法人。岡野代表は「��選択と集中〞をキーワードにIT化など業務効率化を進め人材を育成し、地域社会の課題解決を手厚くフォローしたい」と抱負を語る。