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 杉本 光士郎  （すぎもと　こうしろう）

プロフィール

宇城市豊野町出身、1984（昭和59）年7月23日生まれの36歳。熊本県立熊本商業高校卒、2003年同社入社、06年専務取締役、16年に代表取締役社長に就任。趣味はゴルフ

和牛産業牽引する新社屋・工場完成

　食肉産業のリーディングカンパニー・(株)杉本本店は自社牧場42カ所で約2万頭のブランド牛「黒樺牛（くろはなぎゅう）」を飼育し、徹底した品質管理のもと製造された安心安全な食肉を食卓へ届けている。昨年6月には業界最先端の処理設備を導入した新社屋・工場が完成。高品質な黒毛和牛を世界へと発信していく。 
　新工場は食品衛生管理手法・ＨＡＣＣＰに対応しており、スピードを向上させ肉の鮮度を保つため吊り下げ式の機器を導入したほか、湿度や温度管理をさらに徹底。一日当たり60頭の加工が可能となった。作業工程においても省力化を図り、機材の導入で従業員の腰痛など肉体的な負担を軽減。また清掃を業者に委託したことで労働時間の短縮が実現し、社員からも好評の声が上がっている。牧場においても農場ＨＡＣＣＰに加え食の安全や環境保全認証のＪＧＡＰを取得しており、杉本本店は熊本、ひいては全国の食肉産業を牽引していると言える。今後は海外輸出を本格化させる計画で、すでにタイとマカオでライセンスを取得。将来はアジアを中心とした海外を舞台に戦えるグローバル企業を目指していく。