TAKASUGI��  
 平島孝典  （ひらしま　たかのり）

プロフィール

福岡県久留米市出身。1950（昭和25）年1月23日生まれ、71歳。79年ＴＡＫＡＳＵＧＩの前身である高杉開発久留米支店入社。82年佐賀営業所長、89年常務取締役熊本支店長。1998年、同支店の分離独立で熊本タカスギ設立に合わせ社長就任。趣味はゴルフ、読書

3年後の売上100億円へ事業スピード加速

　熊本と福岡・久留米で年間２３０棟を手掛ける地場住宅大手のＴＡＫＡＳＵＧＩ。人口減などによる住宅市場の縮小を見据え、昨年は「未来を描く成長戦略プロジェクト」を策定し、同プロジェクトに基づき、３年後の売上高１００億円の突破を中期目標に据える。
　商品戦略では、高コストパフォーマンス住宅「TーBOX」を皮切りとした「Tシリーズ」４商品を昨年から今春にかけ市場へ投入、顧客ニーズに合わせた商品ラインナップを構築する。「ウェブを活用した広報戦略と組み合わせて他社との差別化を図り、住宅業界でのシェア拡大に全力で挑みたい」。平島社長はこう語る。
　一方、今年１月末には本社南西側に第２事業所が完成。社員大工や外国人技能実習生ら18人が在籍していた旧事務所が手狭になったことから同地へ移転し、職場環境を向上させるのが狙いだ。「人材面では今後も外国人労働者や社員大工を増強し、深刻化する職人不足の解消につなげたい。社内のインナーブランディングを通じた社員教育も強化していく」（平島社長）という。
　近年ではＤＸ（デジタルトランスフォーメーション）の推進を成長戦略の一つに掲げている同社。今年５月には社内情報を一元管理するシステムを構築するなど、デジタル化社会への対応を確実に進め、生産性の向上を図り、売上１００億円の突破へ事業スピードをさらに加速していく。