Leaders 2021熊本のトップ群像

藤本物産  
 藤本 泰弘  (ふじもと やすひろ)

  社長
プロフィール
1975(昭和50)年8月13日生まれの45歳。熊本市出身。98年九州東海大学卒業後、同社入社。04年営業三課(野菜部)課長、06年果実部次長、07年同部長、08年常務、09年専務を経て13年5月社長就任
青果流通の新時代へ通販事業を強化
 熊本で創業72年‐青果物の生産・流通・小売を一貫して手掛けるビジネスモデルは全国有数の事業規模に成長し、今期はグループ年商200億円の突破が射程圏内に入ってきた。
 世界的に感染が拡大している新型コロナウイルスの影響は青果流通業界にも及んでいる。「外出自粛が続く中で家庭内需要が急伸し、青果直営店では売上が伸びている。コロナの影響で今後、飲食店や小売店では宅配やテイクアウトが増えるほか、ネット販売の需要が高まるなど、消費者のライフスタイルは大きく変化していくだろう」。藤本社長は業界の現状と展望をこう説明する。来たる青果流通の新時代へ向け、昨年11月末には通販サイト「肥後ふる」を開設、みかんや加工品の販売を始めた。「季節に応じた商品など取扱商品を順次増やしていく」(藤本社長)としており、通販事業の強化を成長戦略の一つに据える。
 一方、昨年は合志事業所にナスの選果ライン、八代事業所にトマトの選果ラインをそれぞれ増設し、処理能力を向上。さらに今年は夏場の品質管理向上を目的に3月、本社近くにある八島町の物流センターを改装オープンする。「必要な設備投資を確実に進めながら生産機能の強化と福岡戦略を本格化し、2025年度のグループ年商250億円を目指す」。藤本社長は力強く結んだ。
〒860-0058 熊本市西区田崎町414-12 TEL096(354)1335 FAX096(353)6452 http://www.fjmt.co.jp 創業/1948年6月 資本金/3600万円 事業内容/青果物の仲卸および小売、生産地からの直接仕入れ・販売・輸入青果物の卸、バナナの着色加工、ドライフルーツ類の卸、青果物の加工業務 直営店/くまなん店、薄場店、子飼店、清水店、泗水店、御船店、萩原店、九品寺店、菊陽店、松橋店、荒尾店、健軍店、大牟田店、那珂川店、福重店 支店/九州中央支店(佐賀県鳥栖市)、沖縄営業所(那覇市)、福岡営業所(福岡市) グループ会社/潟tジモトホールディングス 潟tレッシュダイレクト 潟tレッシュ工房 潟Pイ・エフ物流 関連会社/潟rタミン・カラー グループ売上高/187億円 グループ従業員/420人(パート含)
※この記事内容はくまもと経済3月号(2021年2月28日発行分)の掲載内容です。