医療法人社団誠療会 成尾整形外科病院  
 成尾 政一郎  （理事長・院長）

プロフィール

熊本市出身。平成7年久留米大学医学部卒業。熊本大学大学院博士課程修了。医学博士。日本整形外科学会認定整形外科専門医、日本脊椎脊髄病学会会員。日本臨床整形外科学会病院WG委員。平成27年成尾整形外科病院理事長に就任。平成30年-令和元年度「一般社団法人くまもと21の会」会長、令和2年-令和3年度同直前会長

逆境を糧に一人ひとりが成長、ＳＤＧｓにも挑戦

　県内における脊椎外科のパイオニアである成尾整形外科病院は、脊椎外科と関節外科、リウマチ診療などを通して40年以上にわたって地域に根ざした医療を展開している。
　昨年４月には腰椎椎間板ヘルニアにおける新たな治療法「椎間板内酵素注入療法」を開始。保存療法と手術療法の中間に位置する治療法です。保存療法で１カ月以上治療を行って腰痛、下肢痛に改善がみられない椎間板ヘルニアに対して、局所麻酔下で椎間板内酵素注入療法を行っている。個人差はあるものの、注射後１カ月経過後からヘルニアが吸収されることで痛みの軽減が期待できるという。
　また、新型コロナウイルス感染症の世界的流行に伴い、当院独自の行動基準を策定。安心して受診できる診療体制の確立のほか、ホームページや情報誌、ＳＮＳを使った情報発信、職員の成長を促す教育機会の支援などに取り組むなど、逆境をばねに強い病院づくりを前進させた。今年からはＳＤＧｓ（持続可能な開発目標）への取り組みを開始している。同病院ではかねてから職員全体のベースアップを図っており、行動指針「クレド」に基づき、一人ひとりが主体的に創意工夫をもって取り組む意識改革を行ってきた。成尾理事長は「クレドとともに職員の心理的なまとまりや輪を患者様や関係するすべての人に広げ、地域に根ざした選ばれる病院を目指す」と抱負を語る。