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公益社団法人熊本県トラック協会  
 住永豊武  (すみながとよたけ)

  会長
プロフィール
1944(昭和19)年7月15日生まれ76歳。熊本商科大学商学部(現熊
本学園大学)。2015年6月に熊本県トラック協会会長就任。熊本交通
運輸渇長、サンコー・コミュニケーションズ椛纒\取締役会長を歴
任。趣味は囲碁、スポーツ、錦鯉鑑賞
「標準的な運賃」の周知普及活動を本格化
日本の物流機能の92%を担うトラ
ック輸送。ドライバーは「生活と経済の
ライフライン」を支えるエッセンシャル
ワーカーであるにもかかわらず、労働
環境改善が遅れ、担い手不足が深刻
化。「物流クライシス」は現実味を増し
つつある。その背景にあるのは荷主と
の交渉が難しいなどの理由で必要なコ
ストに見合った対価を収受できないと
いう業界の実態だ。「働き方改革関連
法」に基づき、年間960時間の時間外
労働上限規制が令和6年度から適用
されるため、労働環境改善は焦眉の
急。そうした事態打開の一策として、国
土交通省が昨年4月「標準的な運賃」
を告示した。熊本県トラック協会は昨
年、会員事業者へ告示や通達に係る
「解説書」を送付。また普及セミナーを
開催するなどしてその趣旨や活用法
について浸透を急ぐ一方、荷主企業向
けに協力要請を行うほか、社会的な理
解を求めるなどのキャンペーンを展開
している。「標準的な運賃」告示の時限
措置が切れる令和5年度末まで残さ
れた時間は3年余り。同協会では周知
普及の試金石となる「運賃及び料金設
定変更の届出」を会員事業者に働きか
けるなど、その理解・浸透に全力をあ
げている。
 住永会長は「今後も当業界が持続
的に安全・安心なサービスを維持し、
さらに向上していくための環境整備に
尽力していきたい」と今後の意気込み
を語っている。
※この記事内容はくまもと経済3月号(2021年2月28日発行分)の掲載内容です。