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潟Uッパージャパン  
 藤本 一博  (ふじもと かずひろ)

  社長
藤本一博社長(前列左から3人目)と同社社員。流通団地に移転した本社事務所をバックに
藤本一博社長(前列左から3人目)と同社社員。流通団地に移転した本社事務所をバックに
プロフィール
1960年7月10日生まれの61歳。熊本市出身。鎮西高校-明治大学卒。警察官として熊本県警で8年間勤務し、92年熊本市南区御幸笛田町で花の輸入卸を個人創業。96年に法人化。趣味はオートバイと柔道。社名の「ザッパー」とはKAWASAKIの名車「Z650」の愛称で「駆け抜ける疾風」という意味を持つ。社名に取り入れたのは「夢を追い続ける存在でありたかったから」(本人談)
流通団地に新本社、事業モデルの再構築へ
 切り花輸入卸として全国有数の事業規模を持つ潟Uッパージャパン。昨年は熊本市流通情報会館北東側の土地・建物を取得し、8月に本社事務所を移転した。同市内各所に置いていた事業部を同地に集約し、業務を効率化する狙いだ。1階に花仲卸・ユニフォーム・ブライダルの各事業部と花小売店、2階に本社事務所とセミナールームほか、業務提携する花卉小売大手鞄比谷花壇(東京都)の熊本事業所が入居。同社の入居を機にブライダル事業部との提携を強化する。また敷地内にある3階建て、延べ床面積3千uの建物は倉庫やカフェ併設の家具展示場などを想定し、入居者を募集中だ。
 「人口減に加え、新型コロナ禍による冠婚葬祭の激減で当社を取り巻く環境は厳しいが、事業モデルを再構築し、当面はコロナ前の水準に業績を戻したい」。藤本社長は力を込める。また主力である東南アジアからの菊の輸入が大幅に減っている点に触れ、「南米やアフリカ、中国など新たな仕入れ先の確保と商品構成の変更が課題。輸入減のカバー策として国内に農園や契約農家を増やし、仕入れの安定化や国内供給先の拡大も重要だ。それは廃業などで花農家が減少している中、日本の農業を守ることにつながる」と話す。
 今年で創業30周年。藤本社長が一代で築き上げたザッパージャパンは新本社の完成を機に反転攻勢を図る。
〒862-0967 熊本市南区流通団地1-31 TEL096(370)1780 FAX096(370)1785 http://www.zapper.co.jp/
創業/1992年 設立/1996年 資本金/900万円 事業内容/切り花輸入卸 売上高/20億円(2021年12月期) 社員数/30人(パート含む)事業部/花仲卸事業部、ユニフォーム事業部「U-kari」、ブライダル事業部、花小売店「フラワープロデュース凛花」 出先/福岡営業所(福岡市博多区月隈2-10-5) 関連会社/潟Uッパージャパンベーシス(不動産管理業)
※この記事内容はくまもと経済3月号(2022年2月28日発行分)の掲載内容です。