Leaders 2022熊本のトップ群像

藤本物産  
 藤本 泰弘  (ふじもと やすひろ)

  社長
プロフィール
1975(昭和50)年8月13日生まれの46歳。熊本市出身。98年九州東海大学卒業後、同社入社。04年営業三課(野菜部)課長、06年果実部次長、07年同部長、08年常務、09年専務を経て13年5月社長就任
青果流通のトータルコーディネートでさらなる飛躍
 昨今、生産者の高齢化や異常気象による不安定な価格変動などは同社の経営環境にも大きな影響を与えている。そんな逆風の中でも藤本物産は青果物の生産・流通・販売という一貫した経営モデルを構築し、前期のグループ年商は初めて200億円を突破、青果流通業界で全国有数の事業規模を持つ企業グループに成長した。 
 新型コロナ禍においては外出自粛で家庭内需要が伸長し、県内外に15店舗を展開する同社の青果直営店や通販が好調に推移。藤本社長は「全社一丸となり、消費者におけるライフスタイルの変化を捉えた経営を実践できた結果だと思う。特に通販は成長戦略の一つに位置付けている」と説明する。昨年5月には通販分野で事業を拡大している熊本市内の企業を子会社化。県産の野菜や果物ほか、今後は青果物以外のアイテム数も増やし、熊本含めた九州圏の新鮮な商品を全国展開する考えだ。また昨年は熊本県のSDGs登録事業者に登録。企業の持続的発展へデジタル投資による配送効率向上や廃棄前の食材を子ども食堂に提供する食品ロス削減の取り組みを進めている。「SDGs活動を推進する中で、若い社員の活躍できる社風が整ってきている。継続して優秀な人材の確保、育成に努め、2025年度のグループ年商250億円を目指す」。藤本社長は力強く締めくくった。 
〒860-0058 熊本市西区田崎町414-12 TEL096(354)1335 FAX096(353)6452 http://www.fjmt.co.jp
創業/1948年6月 資本金/3600万円 事業内容/青果物の仲卸および小売、生産地からの直接仕入れ・販売・輸入青果物の卸、バナナの着色加工、ドライフルーツ類の卸、青果物の加工業務 直営店/くまなん店、薄場店、子飼店、清水店、泗水店、御船店、萩原店、九品寺店、菊陽店、松橋店、荒尾店、健軍店、大牟田店、那珂川店、福重店 支店/九州中央支店(佐賀県鳥栖市)、沖縄営業所(那覇市)、福岡営業所(福岡市) グループ会社/潟tジモトホールディングス 潟tレッシュダイレクト 潟tレッシュ工房 潟Pイ・エフ物流、樺村屋 グループ売上高/203億円 グループ従業員/420人(パート含)
※この記事内容はくまもと経済3月号(2022年2月28日発行分)の掲載内容です。