Leaders 2022熊本のトップ群像

肥後銀行  
 笠原 慶久  (かさはら よしひさ)

  頭取
プロフィール
東京都出身、1962(昭和37)年1月5日生まれ、60歳。慶応義塾大学経済学部卒。84年富士銀行(現みずほ銀行)入行、2007年から2年間熊本支店長を務める。11年みずほ信託銀行信託総合営業第一部長、12年執行役員、14年常務執行役員を経て、15年4月肥後銀行入行。同年6月取締役常務執行役員監査部長、18年4月代表取締役副頭取、同年6月26日付で頭取就任。19年九州フィナンシャルグループ社長。昨年4月熊本経済同友会代表幹事就任。趣味は読書、スポーツ(テニス、ゴルフ、ジョギン
グ)、囲碁(二段)、音楽鑑賞
金融の枠を超え、地域経済の課題解決を徹底支援
 より良い地域社会の未来を切り開く「地域価値共創グループ」をビジョンに「DX」「SDGs」をキーワードとして、地域の持続的発展に貢献する肥後銀行。一昨年4月に始めた企業向けSDGsコンサルティングは、その実績が100社を超えるなど顧客のSDGs活動を積極支援している。また昨年11月には九州地銀で初めて、経済産業省から「DX認定事業者」に認定。今後は同行がDX推進のモデルとして蓄積したノウハウを地域へ還元していく考えだ。
 一方、同行は今年4月、産学官金連携のオール熊本≠ナ、飲食店など事業者の創業・開業を支援するプラットフォーム「スタートアップハブくまもと」を熊本市中央区下通の肥後銀座通ビルに開業。新型コロナが長期化し熊本市中心市街地で廃業が増える中、街中をはじめとした地域経済の活性化を目指す。同拠点では県内約60のパートナーと連携し、創業・開業に係る多種多様な幅広い支援サービスを提供する。また、10億円のファンドを創設し、自己資金がなくても開業できる国内初の金融スキームも構築する。計画では今年から5年間で700件の創業・開業と2100人の雇用創出を見込む。
 人口減や相次ぐ自然災害、コロナなどで世の中が劇的に変化している昨今。金融の枠を超え、地域社会や経済のあらゆる課題解決支援に注力する同行の立ち位置は、常に時代の最前線に存在している。
〒860-8615 熊本市中央区練兵町1 TEL096(325)2111 https://www.higobank.co.jp
設立/大正14年7月 資本金/181億円 事業内容/普通銀行業務 役員/代表取締役会長 甲斐髞氏@代表取締役頭取 笠原慶久 代表取締役副頭取 山木仁 取締役専務執行役員 田島功 取締役常務執行役員 コ永賢治、岩立康也、神谷英文、田中博幸 取締役 江藤英一、田辺雄一、成松正規 従業員数/2.173人 拠点数/124(出張所、海外駐在員事務所含む) 関連会社/肥銀リース梶AJR九州FGリース梶A肥銀カード梶A九州デジタルソリューションズ梶A肥銀キャピタル梶A肥銀ビジネスサポート梶A肥銀ビジネス教育梶A肥銀オフィスビジネス
※この記事内容はくまもと経済3月号(2022年2月28日発行分)の掲載内容です。