トップ Leaders 熊本のトップ群像 熊本県酪農業協同組合連合会(らくのうマザーズ)
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熊本県酪農業協同組合連合会(らくのうマザーズ)  
 会長  (隈部洋)

  くまべひろし
プロフィール
山鹿市鹿本町出身。1956(昭和31)年3月4日生まれの65歳。鹿本農業高校卒。2012年鹿本酪農農業協同組合組合長。16年6月28日熊本県酪農業協同組合連合会会長就。18年7月九州生乳販売農業協同組合連合会会長。21年7月全国酪農業協同組合連合会会長。趣味はバイク(ハーレーダビッドソン1700ccを所有)
全酪連会長に就任、「チームマザーズ」の奮闘光る
 九州そして全国の酪農をリードする熊本県酪農業協同組合連合会(らくのうマザーズ)。
 昨年7月には隈部会長が熊本からは初となる全国酪農業協同組合連合会の会長に就任。「全国組織の長として責任の重さを感じている。需給調整の問題など厳しい状況が生まれているが、大変だからこそやりがいを持って取り組んでいる」と語る。
 隈部会長が全酪連の会長となったことで熊本を留守にする機会も増えてきたが、熊本県の生乳生産量は右肩上がりで、酪農家の戸数減少が続くものの令和3年度も前年を上回り、過去最高に迫る26.2万トン生産し、全国3位の生乳生産量を誇っている。乳業事業もコロナ禍にあっても売り上げを拡大し、全国をはじめ海外まで熊本の乳を届けており、熊本の酪農家の工場としての役割を充分に果たしている。「役職員一丸となって本当によくやってくれて頼もしい限りだ」と隈部会長は目を細める。全国の会長になったことは「チームマザーズ」のモチベーション向上にもつながっているようだ。
 新商品としては4月1日に「熊本育ちハニーローザと白桃&ヨーグルト」、「ピアグルト柑橘ミックス」などを発売するほか、好評だった「杏仁豆腐」と「濃厚パンナコッタ」を再発売する。消費者ニーズに応えながらヒット商品や定番商品を目指す。
 今後も、持続可能な酪農組織を目指し、安全・安心ならくのうマザーズ製品のための乳業工場への投資や阿蘇ミルク牧場に新規就農者を対象とした乳業購入補助や阿蘇ミルク牧場に新規就農者向けの研修施設を計画するなど、酪農業の明日を良いものにするために布石を打ち続ける。

〒861-8041 熊本市東区戸島5丁目10-15 TEL096(388)3511 http://www.mothers.or.jp

設立/1954(昭和29)年4月3日 会員/20会員 出資金/9億3,242万円 事業内容/生乳業務事業、食肉事業、購買事業、指導事業、素畜事業、乳業事業 売上高/638億954万円 役職員数/理事14人、監事3人、職員278人 事業所/マザーズ・ステーション(菊池市泗水町・宇城市松橋町・あさぎり町)、食肉課(菊池市七城町)、熊本工場(熊本市)、菊池工場(菊池市泗水町) 支店・営業所/熊本、福岡、北九州、大分、長崎、南九州、関東、関西、中・四国 協同会社/マザーズファーム、らくのう運輸 組織理念/生活者と社会の健康を創造する総合酪農組織

※この記事内容はくまもと経済3月号(2022年2月28日発行分)の掲載内容です。