トップ Leaders 熊本のトップ群像 医療法人社団 魁正会 服部胃腸科
Leaders 2022熊本のトップ群像

医療法人社団 魁正会 服部胃腸科   
 櫻井 宏一  (さくらい こういち)

  理事長・院長
同院5階の健康管理センターで人間ドック担当のスタッフと(左から4番目が櫻井理事長・院長)
同院5階の健康管理センターで人間ドック担当のスタッフと(左から4番目が櫻井理事長・院長)
プロフィール
熊本市出身、1966(昭和41)年11月10日生まれ、55歳。91年久留米大学医学部卒業後、熊本大学付属病院第3内科入局。熊本地域医療センター、昭和大学藤が丘病院消化器内科から99年6月熊本大学第3内科に戻り、2012年10月熊本大学消化器内科講師を経て、13年4月服部胃腸科院長、14年4月同理事長・院長就任。医学博士。日本消化器内視鏡学会指導医・専門医、日本消化器内視鏡学会学術評議員・九州支部評議員・幹事、日本大腸検査学会九州支部監事、日本消化器病学会指導医・専門医、日本消化管学会専門医、日本内科学会認定医、日本肝臓学会専門医、日本ヘリコバクター感染症認定医、日本産業医認定医
急増する女性の大腸がんに定期検診の重要性啓発
 内視鏡医療に特化した消化器専門施設のトップとして、NBIシステムやハイビジョン拡大内視鏡など最新鋭の内視鏡機器を駆使し、年間2万例余りの検査を実施。食道、胃、大腸などの早期がんの発見に力を注ぐ。
 国立がん研究センターが発表した最新のがん統計では、新たに大腸がんと診断された人は年間15万人を越え、女性のがん死亡数では第1位となっている。こうした現状を櫻井理事長・院長は「大腸検査の受診率の低さが根底にある」と指摘した上で「大腸がんは比較的おとなしいがんといわれ、粘膜層にとどまっている早期がんは転移の危険性も少なく、この段階で早期発見できれば、内視鏡による治療で根治する」と話し、定期検診の重要性を啓発する。
 院内には女性医師4人が在籍。外来においても女性医師による大腸検査が受けられ、土曜日の受診も可能だ。また、毎週月曜日に「レディースデイ」を設けるなど、女性の受診機会を増やす取り組みを強化する。
 さらに、人間ドッグの大腸検査では、病変の表面構造の変化を蓄積した画像ビッグデータを基に、医師の診断をサポートし、病変の見落としを防ぐAI搭載の大腸内視鏡診断支援システムを導入。平坦で発見が困難とされる悪性の「デノボがん」にも威力を発揮し、「今後は一般外来にもAI内視鏡を導入し、検出率向上につなげたい」と意欲を示す。
〒860-0004 熊本市中央区新町2-12-35 TEL096(325)2300 http://www.hattori-clinic.com
設立/1991(平成3)年1月 診療科目/消化器内科・内科 診療受付時間/午前8:30〜13:00 午後15:00〜17:00 休診日/日曜、祝日(土曜日は午前中のみ診療) 病床数/19床 職員数/44人(常勤医師9人) 年間検査・治療実績/約2万3千例
※この記事内容はくまもと経済3月号(2022年2月28日発行分)の掲載内容です。