熊本県信用保証協会  
 村田信一  （むらたしんいち）

プロフィール

宇土市出身、1950年7月生まれの71歳。73年4月熊本県庁入庁、09年4月副知事、16年5月副知事退任、6月�褐F本空港ビルディング社長、19年6月同社長退任、20年8月熊本県信用保証協会会長就任

「経営改善支援ネットワーク」始動、総力戦で挑む

　　中小企業・小規模事業者の円滑な資金繰りをサポートする熊本県信用保証協会。
　新型コロナウイルス感染症県内初確認から丸２年が経過した。国によるゼロゼロ融資などの手厚い金融支援によって倒産は低水準で推移しているが、同融資返済の本格的な到来を前に経営支援の重要性は高まっている。同協会では昨年４月、経営悪化前からの本業支援を強化するため経営相談課を新設。事業者を訪れて経営課題を共有し、事業計画策定や専門家派遣など状況に応じた支援を行っている。
　さらに、同協会が事務局を務める熊本県中小企業経営支援連携会議では「経営改善支援ネットワーク」を新設し、２月15日にスタートした。経営相談課を事務局とし、同課職員の訪問による経営課題の把握（一次支援）を経て、必要に応じて個別支援会議や各構成機関による支援（二次支援）を行う。全国における中小事業者支援の先進事例である同会議の強固な連携を活かし、行政機関、金融機関や士業団体、商工団体、支援団体で構成される26機関がそれぞれ持てる強みを最大限に発揮しながら支援を行う。同会議の業務を統括するマネージャー職には同協会の田浦眞光専務理事が就任している。村田会長は「売上拡大や補助金、劣後ローン、事業転換、事業承継、M&Aなどあらゆるニーズにワンストップで対応できる。総力戦でこの難局をともに乗り越えたい」と意気込む。