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 杉本 光士郎  （すぎもと　こうしろう）

プロフィール

宇城市豊野町出身、1984（昭和59）年7月23日生まれの37歳。熊本県立熊本商業高校卒、2003年同社入社、06年専務取締役、16年に代表取締役社長に就任。趣味はゴルフ

ＵＡＥへ黒樺牛輸出を本格化

　食肉産業のリーディングカンパニー・(株)杉本本店では、グループ全体で約１００カ所で２万８千頭を超えるブランド牛「黒樺牛（くろはなぎゅう）」を飼育し、徹底した品質管理のもと安心安全な食肉を生産している。２０２０年６月には業界最先端の設備を導入した新社屋・工場が完成。品質・鮮度を保つ工夫を随所に施したこの施設で、和牛産業を牽（けん）引していく。
　昨年10月には、イスラム教の観点で生産工程に問題がないことを認めるハラル認証を取得した。これに伴い今年１月からＵＡＥ（アラブ首長国連邦）に向けて黒樺牛の輸出を本格化。月に1・8ｔ、年間21・6ｔの輸出からスタートし、徐々に輸出量を増やす計画があり、同国への牛肉の輸出では国内最大のシェアを占める見込み。加えて同社では既にタイとマカオへの輸出ライセンスを取得しており、中国・アジア圏、アメリカも視野に入れながら世界を舞台に戦えるグローバル企業を目指す。
　杉本社長は「最も大切にしていることは、健康な牛づくりを通して美味しい食肉を食卓へ届けること、そして食への不安を取り除くこと」とし、独自に発展させてきた「生産一貫管理システム」のさらなる研鑽に取り組む。杉本本店が丹精込めてつくる「黒樺牛」を、ぜひ家庭でご賞味いただきたい。