Leaders 2022熊本のトップ群像

滑ロ美屋  
 東 健  (ひがし けん)

  社長
写真中央が東健社長。女性社員と同社のキャラクター「パワーキッズ」とともに
写真中央が東健社長。女性社員と同社のキャラクター「パワーキッズ」とともに
プロフィール
菊池郡大津町出身、1951(昭和26)年7月3日生まれの70歳。74年3月同社入社、94年常務取締役、2002年社長就任。趣味はゴルフ。お城納豆・お城豆腐ブランドを展開するほか、第3の柱として納豆・豆腐以外の農産物加工商品販売にも着手。12年には農業法人株_匠なごみ
を設立するなどさまざまな改革を打ち出している
九州初スティック納豆を発売、挑戦続け100年企業へ
 長年他社に負けない商品開発〞に力を注ぐ滑ロ美屋。昨年はさらなる商品開発力向上を目指し、新体制で開発に尽力。これらの取り組みが奏功し11月、九州初のスティック状のひきわり納豆を発売した。味付けした冷凍のひきわり納豆で、通常の容器のように被膜をはがしたりタレをかけたりする必要がなく、手軽に食べられることが特徴。プラスチック重量を通常の容器の3分の1まで削減するなど環境にも配慮した商品はSDGs商品として数々のメディアで取り上げられ、現在、九州内の病院や介護施設、学校給食などに業務用として展開している。第2・3弾の新商品も開発中で、今後も時代のニーズに合わせた高付加価値な商品開発に注力する。昨年12月には、閉校した和水町立菊水南小学校跡地を取得。今後は納豆製造の新工場を建設する計画で2024年中の工場稼働開始を目指す。また、三加和温泉なごみ乃湯敷地内で行う温泉熱を活用したクルマエビの陸上養殖は開始から1年が経過。改良を重ね、目標の15pまで成長し、今年は同地の物産館・緑彩館で販売する計画だ。関
連会社の武双庵は3月、沖縄産の黒糖を使った生おからパンの新商品を発売。農匠なごみは昨年、山鹿市に本社事務所を移転し、大豆の選別や乾燥を行う定温倉庫も併設するなどグループで成長を続ける同社。今後も新商品開発など挑戦を続け、社員一丸となり100年企業に向け邁進する。
〒865-0105玉名郡和水町内田2211 TEL0968(75)6000 http://www.marumiya-g.co.jp
設立/1956(昭和31)年3月 資本金/4,160万円 事業内容/納豆・豆腐製造販売 従業員数/291人 支店/福岡県三井郡大刀洗町 工場/南関・菊水・植木、また、南関・菊水工場敷地内に直営店を経営 関連会社/兜髄o庵・株_匠なごみ・大連美屋食品有限公司(中国)
※この記事内容はくまもと経済3月号(2022年2月28日発行分)の掲載内容です。