トップ Leaders 熊本のトップ群像 潟Cズミ車体製作所
Leaders 2022熊本のトップ群像

潟Cズミ車体製作所  
 古庄 忠信 國武 幸弘  (フルショウ タダノブ クニタケ ユキヒロ)

  会長 社長
大津町にある本社工場をバックに新入社員と一緒に。左端が國武幸弘社長、右端が古庄忠信会長
大津町にある本社工場をバックに新入社員と一緒に。左端が國武幸弘社長、右端が古庄忠信会長
プロフィール
 古荘会長 菊池郡大津町出身、1945(昭和20)年7月17日生まれの76歳、熊本市立実務商業学校(現・熊本市立総合ビジネス専門学校)卒業、66年(昭和41)年潟Cズミ車体製作所入社、93(平成5)年から3代目社長、2014(平成26)年8月から会長。(社)日本自動車車体工業会相談役、熊本商工会議所副会頭などにも就いている。趣味は読書、座右の銘は「まごころ」

國武社長 上益城郡益城町出身、1963(昭和38)年2月10日生まれの59歳、熊本商科大学(現・熊本学園大学)商学部商学科卒業、2001(平成13)年1月潟Cズミ車体製作所に総務部長として入社、02(平成14)年8月取締役、04(平成16)年8月常務取締役、08(平成20)年専務取締役、14(平成26)年8月から社長。趣味はゴルフ、読書  
新型コロナ対策仕様の車両製造を全国から受注
 昨年、創業90周年、会社設立70周年を経て、新たなスタートを切った潟Cズミ車体製作所。熊本県内で優良
企業の一社に挙げられる同社は、検診車両、特種車両、福祉車両の製造販売を手掛け、特にレントゲン検診車のシェアは全国ナンバーワンの実績を挙げている。
 國武幸弘社長は「昨年は兵庫県からの依頼で、運転席と患者スペースが完全に仕切られた感染症患者用搬送
車を15台、宮崎県串間市には感染症対策仕様のコミュニティバスを納品しました。また、新型コロナ対策の補助
金事業として、CT機器を搭載した検診車なども受注し、納品しています」と順調な推移を話す。
 また、トヨタ自動車と熊本赤十字病院による世界初の水素を使って発電する燃料電池医療車(FC医療車)の実証試験がスタート。イズミ車体製作所はFC医療車の架装(車体改造)を担当した。古庄忠信会長は「カーボンニュートラル社会の実現を目指し、当社も積極的に協力していきます」と話す。
 一方、同社で製造したEVバスは、熊本城周遊バス「しろめぐりん」に導入され1年以上運用されている。「SDGsにも繋がる活動を、当社は15年前から始めています。今後もさらなる改良を重ね、全国への普及拡大につながることを願っています」と古庄会長は力説する。
〒869-1222 菊池郡大津町岩坂3258-4 TEL096(279)1733 http://www.izumishatai.co.jp
創業/1931(昭和6)年 設立/1951(昭和26)年 資本金/4319万5千円 従業員/120人(1月末現在) 事業内容/検診車両・特種車両・福祉車両の製造販売、全車種車両の車検整備、板金塗装、バスEV改造、福祉車両レンタカー業 出先/福岡営業所、東京営業所
※この記事内容はくまもと経済3月号(2022年2月28日発行分)の掲載内容です。