トップ Leaders 熊本のトップ群像 叶A木青果市場
Leaders 2022熊本のトップ群像

叶A木青果市場  
 渡辺 美佐子  (わたなべ みさこ)

  社長
熊本の北の玄関口として存在感を示す同社の看板を背景に、渡辺社長を中央に、左隣が西山雅敏取締役、右隣が一口勝也執行役員統括本部長
熊本の北の玄関口として存在感を示す同社の看板を背景に、渡辺社長を中央に、左隣が西山雅敏取締役、右隣が一口勝也執行役員統括本部長
プロフィール
熊本市植木町出身。1952(昭和27)年生まれ。会社勤務などを経て、2005(平成17)年専務として同社入社、09(平成21)年副社長、11(平成23)年1月社長に就任。14(平成26)年4月関連会社の潟nートベジフル設立、社長兼任。書道師範
人がつながり、人が育つ、温もりある市場
 「熊本の北の玄関口」のシンボルマークとして国道3号線沿いにそびえる巨大なスイカの看板は、創業者の故・渡辺清晴会長が昭和59年に設置して以来、地域の人そして九州一円から集まる仕入れの人たちに長年親しまれ続けている。このスイカの看板を基点に、渡辺社長は植木青果市場を熊本・九州の食の流通拠点基地(ハブ化)を目指し、広い敷地の有効活用や関連会社潟nートベジフルの事業強化など計画を練る。その日に収穫したものを鮮度の落ちないその日のうちに競りにかけ、流通させる夕競りは、まさに食の元気を発信する中核的役割を担っている。
 コロナ禍の時だからこそ、社会貢献、人づくりに力を注ぎたいという渡辺社長。昨年から掲げるスローガン「挑戦」を継続しながら、今年は「有言実行」と「俊敏」を胸に、全社員がそれぞれの目標に向かって動いている。同社では時間有休を実践するなど、子育て中の女性にも働きやすい環境整備や、年齢を重ねても健康で長く働ける職場づくりに取り組んでいる。夕競りに集まる仕入れの人、その下で働く様々な若い人たちにも明るく接する渡辺社長。イキイキと働く楽しさが感じられる「温もりある市場」のにぎわいが続く。
〒861-0136 熊本市北区植木町岩野76-1
TEL096(272)6577 FAX096(273)1630 http://uekiseikaichiba.com/
設立/1969(昭和44)年3月 創業/同年4月 資本金/3,500万円 事業内容/青果物卸売業者として県内外の野菜、果実の集荷と卸売/花、庭木のセリ市(11月〜翌年3月迄、一般参加※コロナ禍の中にあり休市) 従業員数/68人 関連会社/潟nートベジフル
※この記事内容はくまもと経済3月号(2022年2月28日発行分)の掲載内容です。