Leaders 2022熊本のトップ群像

新星  
 山本 盛重  (やまもと もりしげ)

  社長
前列が山本盛重社長、後列左から山本健吾代表取締役専務(山本社長の長男)、 山本洋成執行役員総務部付社長室長(同次男)
前列が山本盛重社長、後列左から山本健吾代表取締役専務(山本社長の長男)、 山本洋成執行役員総務部付社長室長(同次男)
プロフィール
水俣市幸町出身、1950(昭和25)年10月15日生まれの71歳、水俣工業高校−東京の専門学校日本工学院の電子・電気科(現在)卒業、22歳時の1973(昭和48)年3月創業、74(昭和49)年有限会社新星電気に法人化、81(昭
和56)年株式会社へ組織変更、2017(平成29)年8月社名を株式会社新星に変更。趣味はゴルフ、ウォーキング
今年は創業50周年の節目の年に
 「新型コロナの影響で資材の高騰や半導体不足による大型制御盤、ボイラー関係、周辺部材の供給が遅れている状況で、工期が伸びているのが悩みですね」と山本盛重社長は開口一番に現状を語る。新星では完成工事高で決算を行っているため昨年7月期決算では数億円分が今期に入り込んできているという。「今期は延期完成高が入るため最終的には一昨年度に近い約35億円前後になるのではと見込んでいます」と話す。
 同社は1973年3月、山本社長が個人で創業。今年で創業50周年を迎える節目の年となる。一代で県下業界
のトップクラスまで成長させた稀代の経営者の一人だ。電気工事からスタートし1990年代からは設備工事
にも進出。「現在の完工高の割合では、電気工事関係が約55%、設備工事関係が45%です」と内訳を話す。
 また、部材の高騰について「特に影響を受けるのが賃貸マンションの建設だと思います。部材は約3割ほど上昇していますが、熊本では価格上昇分を家賃に転嫁するのが難しいでしょう」と心配そうに見据える。
 同社は創業以来、「社員一同の和」、「御取引様との和」、景気に左右されない「堅実経営」を基本方針にしているが、「ICTも理解できますが、仕事の基本は足で稼ぐ〞ことを忘れてはいけません」と力説する。
〒861-8044 熊本市東区神園2-1-1 TEL096(380)1188 FAX096(380)1133 
http://wwwshinseid.co.jp
創業/1973年3月1日 設立/1974年4月17日 資本金/3,100万円 事業内容/電気設備工事、電気通信工事、空調・給排水・衛生設備工事、水道施設工事、消防施設工事 従業員/70人 出先/芦北営業所、上天草営業所
※この記事内容はくまもと経済3月号(2022年2月28日発行分)の掲載内容です。