金剛�梶@�潟Rンゴー測器  
 田中稔彦  （タナカ　トシヒコ）

プロフィール

佐賀県伊万里市出身。62歳。熊本大学工学部卒。1982年熊本県民テレビ入社、02年報道部長、08年６月営業局次長として退社。同年8月金剛�鰍ﾖ、09年4月副社長、同年10月から社長就任

半導体（デジタル）を理解する企業風土を

「半導体の世界市場は、数年後には倍増し一００兆円へ。これは何を意味するのか」。スマホ、タブレットなどオンラインでつながる日常生活がさらに加速し、生活の全てがデジタルツールに置き替わる。
　昨年は、半導体関連事業部を新たに設置した。「これは半導体関連の製造装置などの部品加工だけを目指す
ものではなく、ＤＸの一環としての全社員の意識革命と言えるもの。日本語を喋るように半導体（デジタル）を理解する企業風土をつくりたい」と具体的には非接触系の電動移動棚、ＡＲ設計のスチール棚など本業周辺の新領域での商品開発も動き出した。
　次の商品のヒントは「アンテナと微弱電波」、棚をベースに半導体でネットワークを派生させる。いわゆる��コネクテッド��の発想だ。　
　コンゴー測器の事業戦略も同様だ。従来の紙の図面から３次元データによるＩＣＴ土工の新たな積算基準
「アイ・コンストラクション」の導入を支援し、生産性の向上を目指す。　昨年には熊本県工業連合会の会長
にも就任した。「ＴＳＭＣの熊本進出やＵＸプロジェクトの推進など劇的な進化が期待されており、世界から
技術や情報が熊本に押し寄せてくる。そのチャンスをつかみ、地域経済の躍進に生かしたい」と意気込む。本
業と県工連会長の大役を持ち前のフットワークのよさで駆け抜ける。