Leaders 2022熊本のトップ群像

大東商事  
 小原英二  (おはら えいじ)

  社長
プロフィール
大阪市出身、1958(昭和33)年8月12日生まれの63歳。大阪電気通信高校卒。土木会社勤務を経て熊本へ。63年大東商事叶ン立、95年5月代表取締役社長就任。2010年から17年まで熊本県解体業協会理事長。熊本南ライオンズクラブ会員、中小企業家同友会会員
環境保全、リサイクルエネルギー創造企業へ
「受け入れた廃棄物は100%リサイクルを目指す」という企業理念で産業廃棄物の処理・リサイクルを行
う大東商事梶B2008年には自社の中間処理施設「熊本新港リサイクルセンター」を建設、その後、AIによ
る自動選別機を導入。廃棄物が複雑に混合した状態でも高品質なリサイクル原料・製品としての安定供給を可能とした。その製品は建材メーカーや発電業者でも利用されており、廃棄物を出す側と再資源化して利用する側を結び付けるプラットフォーム的な役割も担う。今日では循環型廃棄物処理を実践できるリーディング企業としての基盤を築いている。 近年では環境保全活動にも力を注ぎ、今年1月には熊本県SDGs登録事業者に認定された。17の目標のうち、8ゴールを設定する。産業廃棄
物をリサイクルし、資源として還元するほか、温暖化防止対策として、木質チップをバイオマス燃料として搬
出する。また、顧客企業の廃材を必要とする企業に提供したり、リサイクル収益金を慈善事業に寄付する企業
活動を援助するというパートナーシップ事業も開始した。 2018年からは福岡大学と「熊本港干潟再生プロジェクト」にも取り組んでおり、ハマグリ、アサリなどの二枚貝の生息状況など水質・生態系分析の調査結果を3月にも発表する予定だ。
※この記事内容はくまもと経済3月号(2022年2月28日発行分)の掲載内容です。