Leaders 2023熊本のトップ群像

渇ヘ北本店  
 小山 太郎  (おやま たろう)

  社長
「介護や医療関係、建設、電気、ガス、水道、通信、物流、交通など、リモートワークやZoomだけでは完結できない社会のインフラを支える大切な仕事は多くあります。 私たち建材卸も毎日さまざまな建築現場に材料をお届けしています」と話す小山社長
「介護や医療関係、建設、電気、ガス、水道、通信、物流、交通など、リモートワークやZoomだけでは完結できない社会のインフラを支える大切な仕事は多くあります。 私たち建材卸も毎日さまざまな建築現場に材料をお届けしています」と話す小山社長
プロフィール
東京都武蔵野市出身、1961(昭和36)年5月16日生まれ、61歳。都立調布北高校ー青山学院大学文学部教育学科卒。国際コンべンション梶A鞄d通プロックス、蟹NAXエンジニアリングを経て94年同社に入社、2012年社長就任。河北敏夫会長の甥。趣味はジャズ、映画。
建築業界の未来見据え、人材育成・採用に注力
 建築資材、住宅設備機器卸業の渇ヘ北本店は江戸末期の1840年代に創業し、優に170年を超える。熊本地震後の復興特需が落ち着いてきたが、売上高は順調に推移している。
 一方、建設業界の課題として高齢化と若い世代の人材不足を挙げる小山社長は「人材育成・採用に注力し、今後も材料の流通面で貢献しながら、建設業界を支えていきたい」と意気込む。社長自らも面接や新人研修を担当し、昨年度は新卒・中途合わせて5人が入社した。
 建材卸の商材は複雑で多岐にわたる。同社は1999年に県内で初めて、受発注から入出荷までの一環した基幹システムを構築し、一切の手書き伝票をなくし効率化を図った。また、クラウドを活用し、外出先での配送状況の確認や、伝票内のQRコードによる納入先の地図表示・出力を可能にした。
 しかし、モバイル端末などを使って快適に仕事ができる世の中になっても、現場に材料を届けるというインフラの役割は必要不可欠だ。建設業界の構造を今後も維持していくためにも、これからの若い世代に知識と判断力、さらに現場でのコミュニケーション能力や筋力を適度に使う仕事にやりがいを感じてもらえるようにサポートしていく。
 「これからも時代の変化に対応し、効率化できる部分は改善を行い、若い人も働きやすい環境づくりに努めていきたい」と小山社長は語る。

860-0824 熊本市中央区十禅寺1-4-1 TEL 096(325)1212 FAX096(325)1297 

https://kawakita.recruit-jp.com

創業/江戸末期 1840年代 設立/19333月 資本金/2100万円 事業内容/建築資材全般卸売、内装下地/仕上工事・建具工事・タイル工事・外装サイディング工事・塗床工事 建築業許可/熊本県知事許可(般-4)第2155号 関連会社/河北生コンクリート工業梶@従業員数/42

※この記事内容はくまもと経済3月号(2023年2月28日発行分)の掲載内容です。