Leaders 2023熊本のトップ群像

阿蘇製薬  
 久木 康裕  (くき やすひろ)

  社長
プロフィール
熊本市出身、1973(昭和48)年1月8日生まれ、50歳。ニューベリー大学(アメリカ・ボストン)卒。2000年10月から現職。趣味はゴルフ。座右の銘は「苦しみの報酬は経験なり」
新分野の商品開発で新規事業の開拓目指す
 救急絆創膏の分野で国内生産量トップシェアを誇る阿蘇製薬梶B菊陽町の本社工場のほか、アメリカ・フロリダ州サラソタ、メキシコ・ホアレス市、フィリピン・セブ島に製造拠点を構えている。
 この数年、コロナ禍の影響で救急絆創膏の売上が減少していたが、昨年からコロナ禍前の業績水準に戻ってきた。「人の動きが活発化し始め、需要が回復してきたのではないか」と市場の動向を注視する。アメリカでの売上も戻りつつあるなか、輸送コストの高騰などインフレと円安の進行の懸念が続く。
 一方、TSMCの進出を機に、菊陽町の本社隣接地を活用した集合住宅の建設を計画している。「TSMCで盛り上がる周辺地域の課題をくみ取り、高まる住居のニーズに応えるためにも計画に至った。3年前に本社に隣接した遊休地を商業施設『アヴァンモール』に活用したように、今後も地域の活性化に貢献したい」と話す。
 久木社長は「近年、社内の組織改革や製造体制の見直しを進めてきた。現場主導で主力商品とは別に新たな分野の商品開発に力を入れており、組織としてより良い方向へ進んでいる。新たな商品で国内展開にチャレンジし、社員を成功へと導きたい」と意気込む。
〒869-1101 菊池郡菊陽町津久礼91-1
TEL096(232)2131 FAX096(232)2137 http://www.aso-pharm.co.jp
事業内容/医薬品等製造販売(救急絆創膏、磁気絆、魚の目絆ほか) 
設立/1950(昭和25)年10月 創業/1940年10月 資本金/5,000万円
営業所/東京、大阪、九州(福岡) 従業員数/160人 グループ企業/アソ・インターナショナル梶A康和梶Aアソ・コーポレーション(アメリカ)、アソ・フィ
リピンINC、アソ・アメリカス(メキシコ)、アソ・ヨーロッパ(オランダ)、(公財)阿蘇火山博物館
※この記事内容はくまもと経済3月号(2023年2月28日発行分)の掲載内容です。