ＴＡＫＡＳＵＧＩ��  
 平島　孝典  （ひらしま　たかのり）

プロフィール

福岡県久留米市出身。1950（昭和25）年1月23日生まれ、73歳。79年ＴＡＫＡＳＵＧＩの前身である高杉開発久留米支店入社。82年佐賀営業所長、89年常務取締役熊本支店長。1998年、同支店の分離独立で熊本タカスギ設立に合わせ社長就任。趣味はゴルフ、読書

攻めの経営で主力の「分譲」シェア拡大

　２０１９年、現在地に完成した３階建ての新社屋。「住まいの情報館」と名付けた新オフィスは顧客との商談や社員間のミーティングなど、常に活気で溢れている。それは「感動をお客様と共に」という明確な企業の成長ビジョンを全社員がシェアできる生き生きとした社風が根付いているからだ。
　今年で設立25年を迎え、九州有数の住宅会社に躍進した同社。「建設コストの上昇などで今期業績の見通しは厳しいが、攻めの経営で反転攻勢を図り、２年後の年商１００億円を達成したい」。平島社長はこう語る。今期の事業計画では、県下トップシェアを誇る主力の分譲住宅を熊本市とその近郊の各地域で20戸前後販売、「分譲」シェアをさらに拡大する。福岡・久留米に続く店舗展開では昨年５月、佐賀県兵庫北の国道沿いに営業所を開設。同業者が少ないといった地域性を生かし、２年後には月５棟の受注を見込む。一方、一昨年には社内にＤＸ推進室を開設した。営業や建築、総務に至る全部門の情報を一元管理するシステムを構築中で、ＤＸ推進で生産効率の向上を図るなど業務体制を変革し、中長期的な事業拡大へ弾みをつけたい考えだ。
　「人への投資が第一。毎年10数人の新卒採用を続けながら人材の確保と育成に一層注力し、中期目標の達成へまい進したい」。平島社長は力強く語った。