Leaders 2023熊本のトップ群像

藤本物産  
 藤本 泰弘  (ふじもと やすひろ)

  社長
通販事業を手掛けるグループ会社樺村屋の新オフィスで社員と。中央が藤本社長
通販事業を手掛けるグループ会社樺村屋の新オフィスで社員と。中央が藤本社長
プロフィール
1975(昭和50)年8月13日生まれの47歳。熊本市出身。98年九州東海大学卒業後、同社入社。04年営業三課(野菜部)課長、06年果実部次長、07年同部長、08年常務、09年専務を経て13年5月社長就任
冷凍商品のブランド化に着手、通販事業も拡大へ
 高齢化や後継者不足による生産者の減少、円安による輸入品の減少などを受け、青果流通業界を取り巻く環境は一段と厳しさを増している。そんな中でも今年創業75年を迎える同社は青果物の生産・流通・販売という一貫した事業モデルを構築し、持続的成長を遂げている。
 主力の青果卸に加え、近年は新型コロナ禍による外出自粛といった生活スタイルの変化で県内外に15店舗を展開する青果直営店の販売が好調に推移。通販部門も堅調で、通販事業を手掛けるグループ会社の樺村屋は昨年、手狭になった本社事務所を藤本物産本社の南側に移転、さらなる業容拡大への経営体制を整えた。一方、今期の事業計画について藤本社長は「青果物の冷凍商品開発を成長分野として今春からは新商品のブランド化に着手し、県内のスーパーで販売する計画だ」と説明。青果物のドライ加工事業の拡大も視野に入れ、今後生産体制を強化していきたい考えだ。
 3年後にグループ年商250億円を見込む同社。SDGs経営に積極的に取り組む中で藤本社長は「当社事業を通じ、国内自給率の向上をはじめとした社会課題の解決に貢献できる企業グループを目指している。同時に優秀な人材の確保や社員の待遇改善など人への投資を最優先に考え、働きがいのある職場環境づくりへ全力で取り組みたい」と力強く語った。
〒860-0058 熊本市西区田崎町414-12 TEL096(354)1335 FAX096(353)6452 http://www.fjmt.co.jp 創業/1948年6月 資本金/3600万円 事業内容/青果物の仲卸および小売、生産地からの直接仕入れ・販売・輸入青果物の卸、バナナの着色加工、ドライフルーツ類の卸、青果物の加工業務 直営店/くまなん店、薄場店、子飼店、清水店、泗水店、御船店、萩原店、九品寺店、菊陽店、松橋店、荒尾店、健軍店、大牟田店、那珂川店、福重店 支店/九州中央支店(佐賀県鳥栖市)、沖縄営業所(那覇市)、福岡営業所(福岡市) グループ会社/潟tジモトホールディングス 潟tレッシュダイレクト 潟tレッシュ工房 潟Pイ・エフ物流、樺村屋 グループ売上高/214億円 グループ従業員/420人(パート含)
※この記事内容はくまもと経済3月号(2023年2月28日発行分)の掲載内容です。