Leaders 2023熊本のトップ群像

兜莱  
 塚田 利郎  (つかだ としろう)

  社長
熊本市東区の「風雅」江津本店で
熊本市東区の「風雅」江津本店で
プロフィール
熊本市出身。1974(昭和49)年8月2日生まれ、48歳。熊本YMCA学院情報処理科卒。97年風雅入社し、営業やノリ仕入れ、商品企画を経験。常務を経て2012年社長。趣味は32歳で始めたレース活動(富士24時間耐久レース2018年・22年優勝、スーパー耐久シリーズ2021年・22年連続チャンピオン)
空港に新店舗、「風雅」ブランドを国内外へ
 熊本を代表する食品ブランドの一つであるノリ菓子「風雅巻き」をはじめ、各種ノリ製品を製造する風雅。同社商品は全国各地の有名百貨店や県内外の直営店で多くのファンへ届けられている。
 「ノリ」の新しい魅力を引き出し、菓子として生まれた風雅巻き。同社では「受け継がれた伝統に今を加えて」をコンセプトとして常に時代を捉えた新商品開発に注力している。近年は若年層への認知度アップを目指し、カシューナッツやアーモンド、ピスタチオほか、柚子こしょうといった季節限定の味も登場するなど、商品のバリエーションは広がり続けている。一方、昨年は熊本県物産振興協会主催の「2022年度優良新商品審査会」でノリをふんだんに使った「しょうゆ香るとうもろこしふりかけ」が優良商品奨励賞を受賞。今年は3月23日に開業する阿蘇くまもと空港の新ターミナルビルに記念すべき10カ所目の直営店を出店する。「熊本の玄関口に店を構え、風雅ブランドを国内外へ発信していきたい」。塚田社長は意欲を語る。
 自社工場で一つ一つ手作りする商品を全国へ届けながらノリの一大生産地である熊本のノリの魅力発信、ノリ菓子のさらなる普及拡大へ挑戦を続ける同社。塚田社長は「今後も社員にとって魅力ある会社づくり、そして熊本になくてはならない企業を目指す」と自身の使命を語った。
※この記事内容はくまもと経済3月号(2023年2月28日発行分)の掲載内容です。