�鞄｡商重量・�褐苴｡  
 後藤　栄雄  （ごとう　さかお）

プロフィール

阿蘇郡高森町出身。1968（昭和43）年12月13日生まれ、54歳。県立阿蘇高校卒業後、親類が経営していた熊本市内のクレーンリース会社入社。その後1995年に個人創業。翌年1月に�鞄｡商重量として法人化し社長就任。2016年1月に創業した関連会社�褐苴｡の社長も兼務する。同年11月には熊本地震復旧・復興事業協同組合を設立し、代表理事就任

社員の幸福度アップを使命に魅力ある企業づくり

　個人創業から28年を迎える�鞄｡商重量。大手物流企業や機械装置メーカーを顧客に大小さまざまな重量物を供給する県内有数の機械器具設置工事会社だ。「ＴＳＭＣの熊本進出を受け、関連投資含めた経済効果で物流業界でも業務量が増えてくる。この動きを追い風に継続して仕事量を増やしていきたい」。後藤社長はこう語る。2016年には関連会社として�褐苴｡を設立し、建築分野に参入。「住宅の企画・土木・舗装・施工までのワンストップサービスが強み。独自性を生かした住宅を安価で提供しており、当面は木造住宅を中心に県内一円で年間４〜５棟の受注を目指す」と意気込む。一方、後藤社長は出身地の高森町で実家が農業を営んでいることに触れ「５年以内に農業法人の設立を計画中。農業を当社社員にさらに力を発揮してもらう第２の職場と位置付け、雇用面における受け入れの拡大につなげたい」と構想を描く。
　昨年は20歳の社員２人が技術職で入社し、組織の若返りも着々と進む。人材の確保・育成や技術力向上、業務に関連した資格取得を推進する中で「賃上げなど待遇改善を通じた社員の幸福度アップが経営者としての使命。若い社員が将来、自分の子供たちをこの会社に就職させたいと思ってもらえるような魅力ある企業グループにしていくことが夢だ」と笑顔で語ってくれた。