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Leaders 2023熊本のトップ群像

拒コ田工務店  
 村田 英樹  (むらた ひでき)

  社長
2月3日、「不易流行」をテーマに開いた講演会で、県内外の事業承継者らに熱くメッセージを伝える村田社長
2月3日、「不易流行」をテーマに開いた講演会で、県内外の事業承継者らに熱くメッセージを伝える村田社長
プロフィール
益城町出身。1971(昭和46)年9月5日生まれ、51歳。第二高校‐崇城大学建築学科卒。新産住拓梶i熊本市)勤務を経て99年村田工務店入社、2012年から現職。同社4代目。講演・教育活動を通じて社会貢献を目指す(一財)日本プロスピーカー協会火の国熊本支部支部長。YouTube「ファイヤ―村田のfireチャンネル」は登録者数1600人超。村田氏個人では全員参加型で学びを共有する勉強会「新・ファイヤー塾」を毎月開いている
「不易流行」の精神で挑戦続ける
 年間15棟の新築および注文住宅建設ほか、古民家リノベーションも手掛けている同社は創業107年。「4代続く経営の所以は『不易流行』の精神だ」と村田英樹社長は話す。
 変えてはならないもの(不易)とは同社の「魂を込めた手刻み」という理念で、プレカットが主流の昨今でも業界シェア1%の大工による手刻み工法を守り続ける。一方、時代とともに変えていくもの(流行)とは例えば老舗でありながら、「ファイヤー村田」として社長自らが出演するYouTubeやTikTokなど各種SNSを活用した販売戦略を実践している点で、今やウェブによる受注が9割を占める。また紹介受注がほとんどだった先代を見習い、既存顧客の満足度向上に努めようと、昨年9月にはオーナー向けコミュニティサイトを開設、毎月限定イベントを開いている。今年は6月に熊本地震などで延期が続いた創業100周年記念の感謝祭を開催予定だ。
 最後に昨年支部長に就任した(一財)日本プロスピーカー協会火の国熊本支部の活動について村田社長は「目標達成の技術と人間関係構築の技術を伝えながら、豊かで明るい地域づくりに貢献したい」と話す。本業・社会貢献活動ともに熱く取り組む村田社長は週3日通うサウナで「ととのい」、頭を巡らし、常に次の一手を狙っている。今後も不易流行の精神で挑戦を続ける同社から目が離せない。
〒861-2106 熊本市東区東野2-6-1 TEL096(367)0811 FAX096(365)8426 https://k-murata.co.jp
創業/1916年 設立/1966年 事業内容/建築・土木工事設計施工、分譲住宅、不動産売買斡旋、外構、造園、エクステリア 関連会社/拒コ田不動産、東京海上日動火災保険代理店 売上高/4億5千万円 社員数/21人(専属大工11人)
※この記事内容はくまもと経済3月号(2023年2月28日発行分)の掲載内容です。