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 杉本 光士郎  （すぎもと　こうしろう）

プロフィール

宇城市豊野町出身、1984（昭和59）年7月23日生まれの38歳。熊本県立熊本商業高校卒、2003年同社入社、06年専務取締役、16年に代表取締役社長に就任。趣味はゴルフ

食肉産業を牽引するグローバル企業

　グループ合計約１００カ所の牧場を運営し、飼育頭数は全国トップクラスの２万８千頭を誇る食肉産業のリーディングカンパニー・杉本本店。創業時から全社員が一丸となって最高品質を求めてきた黒毛和牛「黒樺牛（くろはなぎゅう）」を発信している。
　２０２０年にはＦＳＳＣ２２０００やＨＡＣＣＰを取得した新工場・社屋が完成。１日60頭の処理能力を持ち、九州最大規模の生産能力に加え、徹底した衛生管理や労災リスク低減を図る機材など業界でも珍しい設備を導入している。
　同社が生産する食肉は全国へ出荷されているだけでなく、近年はアジア諸国への輸出を加速させている。タイ、マカオ、シンガポール、ＵＡＥ（アラブ首長国連邦）、台湾、マレーシアの６カ国にすでに輸出開始しており、そのうち２カ国には国内でもほぼ行われていないスライス牛肉の輸出を手掛けている。昨年は台湾の台北市で地元メディア向けの黒樺牛ＰＲ会見を開き、ＴＶ局やインフルエンサーなど90人が来場。プレミアム黒樺牛のステーキなどを参加者にふるまった。「アジア圏は和牛に対する評価が非常に高い。近年人気が高まる日本料理の需要に応えて安定供給を確立したい」と杉本社長は意気込みを語る。創業から絶え間ない愛情を込めて育てられた黒樺牛。その美味しさをぜひ、ご家庭で味わっていただきたい。