�鰹o田産業  
 出田 広大  （いでた　こうだい）

プロフィール

熊本市出身。1981（昭和56）年5月21日生まれの41歳。熊本北高校-拓殖大学-国立台湾師範大学卒。2011年に台湾から帰国し同社に入社。20年4月1日より現職。趣味は読書、映画鑑賞

新工場建設で配管加工能力が２倍に

管工事・ステンレス加工などの�鰹o田産業は昨年、九州で活況の半導体関連工場建設工事をはじめ、阿蘇熊本空港など大型施設の熱源・空調設備工事を施工。22年度の売上高は前年比約１・５倍を上回る見通しで、更なる設備増強に取り組んでいる。
　「工場見学を通じて加工技術や管理品質の高さを知っていただき、多くの現場で施工力を認めていただいた１つの結果だと思う。昨年度はより一層の品質向上と標準化を図るため、溶接前工程の自動化や自動溶接機器の拡張、最新鋭のバーリング加工機の導入などにも取り組んだ。業績だけでは計れない、技術力向上を大きく実感できた１年だった」と出田社長は自信を見せる。
　同社はあらかじめ工場内で配管を加工し施工現場の作業を減らす「プレハブ加工」に特化。作業員の負担軽減や危険作業削減、施工品質の標準化など、建設業が今取り組むべきＳＤＧｓの側面も永らく推し進めている。
　現在建設中の新工場は２３年６月に竣工を予定しており、大型物件に適応した資材管理や、重量物の組み立てに対応できるようなキャパシティの確保を進めている。同社は新工場の稼働も含め、製作能力を今後２倍以上に成長させるロードマップを描いている。
　九州全体で建設ラッシュが続く２３年度に向け、出田社長は「このチャンスを一過性にせず、今後も台湾企業などから受注し、出田産業が海外進出する足掛かりとなる１年になるよう挑戦したい」と熱く語った。