�潟Gヴォルト  
 尾形 直樹  （おがた なおき）

プロフィール

1979（昭和54）年11月5日生まれ、43歳。愛知、静岡、熊本で液晶・業務用カメラ・プロジェクターなどの電子機器や自動車部品・半導体製造装置の生産現場でマネジメントを経験し、2019年にエヴォルトを創業。20年に法人化し社長に就任。熊本の発展のため異業種交流会「一期一会」の会員として尽力している。趣味はランニングとお酒をたのしむこと

チームワークと柔軟な働き方で「すべての人が輝ける場所に」

　２０１９年の創業以来、半導体ビルダー向けの塗布装置・洗浄装置の受託生産で急成長を続ける�潟Gヴォルト。創業３年で１６０人の従業員を抱え、現在は組立と検査が主業務だが社内にプログラマーなど専門職も在籍しており、今後は設計から組立・検査、保全・メンテナンスまでの一貫生産を目指す。自動機・省力化機器や産業用製造装置の製造、自動車部品２次加工や通信機器の組立加工なども手がけ、最近はＡＩや自動運転分野の依頼が増加している。
　半導体製造装置は１台１台の仕様が異なるオーダーメイド製品。人の手で組み上げるため人材とチームワークが命ともいえる。同社は平均年齢が30歳と若い世代が活躍し、女性の就業率は45％。「社員の成長と挑戦が会社の発展につながる。すべての人を１番輝ける場所にしたいという思いで環境整備や柔軟な働き方を推進している」と尾形社長は語り、昨年は熊本県ＳＤＧｓ登録制度にも登録。福利厚生施設としてカジュアルバーを自社経営でオープンしている。
　時間や年齢にしばられずに働けるよう、ワークライフバランスの推進にも積極的だ。今後は県内で敷地５千〜６千坪程度の新工場建設を計画。「単なる生産工場ではなくオシャレで人が集まりやすく、地域の方や小さな子どもたちなど家族でも集まれる場所にしたい」と語り、農業体験施設・レストラン・ショップの併設など構想を描く。