（一社）熊本県測量設計コンサルタンツ協会  
 藤本　祐二  （ふじもと　ゆうじ）

プロフィール

測量設計業を営む協会員個々の技術力の向上と公共事業の効率的執行への研鑚に励みつつ、地域産業の発展並びに県民生活の向上に微力ではありますが、寄与してまいりました。今後も県民の皆様の住みよい暮らしの基盤作りに貢献できることを願って日々の業務に精励し、更なる技術の向上を目指して研鑚に勤め、人と自然が共存できる調和ある社会資本整備を行っていきます。

復旧復興に全力！設立50年を機にまちづくり提言も模索

　測量設計業の地位向上と経営の安定を目的に１９７２年に20社の会員企業で設立し昨年２０２２年で協会設立50周年を迎えた。「現在の会員企業は70社。ここまで大きく成長できたのも関係者の皆さんのおかげだ」と藤本祐二会長ら役員は感謝の気持ちを吐露する。
　ここ10年間は九州北部豪雨、熊本地震、令和２年７月豪雨など激甚化する災害対応に加え、公共事業予算の縮小や働き方改革などの制度改正を背景とした環境の変化に対応しながら、道路・河川・橋梁・上下水道などの社会資本の整備のかじ取りを担ってきた。
　熊本地震時には協会事務所で毎日理事会を開き、被災地からの日替わりの支援要請に会員企業が応え続け、災害現場の最前線で復旧復興の道筋をつけた。「国土交通大臣からも災害対応について高く評価してもらいコンサルタンツ業の存在感を示せた」と述懐。
　業界全体では担い手不足が深刻な状況。頻発化する自然災害に対応していくためにも人への投資は重要と指摘する。工業系の学校での出前授業やインターンシップ受入れなどを行い、業界のイメージアップや広報にも注力していくほか、会員企業の社員に向けた研修や資格取得を促進し業界全体のレベルアップを図りたい考えだ。
　「次の50年を見据え行政と連携したまちづくりを提言できるようなグループをつくり、利便性の高い景観に配慮した都市計画に参画していきたい」。