トップ Leaders 熊本のトップ群像 (学) 御船学園 平成音楽大学
Leaders 2023熊本のトップ群像

(学) 御船学園 平成音楽大学  
 出田敬三  (いでたけいぞう )

  学長
プロフィール
作曲家、指揮者、1955(昭和30)年7月生まれ
の67歳、ウィーン国立音楽大学作曲科卒業、ウ
ィーン市立音楽院指揮科修了、米国・カーネギ
ーホールはじめ、ヨーロッパ・アジア等、国内
外で活躍。「笹川賞」、米国モンタナ州ボーズマ
ン市「名誉市民章」、「くまもと県民文化賞・特
別賞」、「藍綬褒章」等を受賞。作曲作品はオペ
ラ「細川ガラシア」、NHK「みんなのうた」「お
もいで宝箱」などジャンルは幅広い
50周年を機に新たな未来創造に挑戦
 昨年、開学50周年を迎えた平成音楽大学。「九州唯一の音楽大学」として少数精鋭の個性豊かな人材教育に取り組み、音楽・教育界はもとより国内外の幅広い分野で卒業生が活躍している。今年4月スタートの「未来創造学科」には、現在の「こども学科」から名称変更する「こども文化コース」と、九州の4年制大学では初となる「声優コース」の2コースを設置。東京の声優養成所と連携し、基礎からの技術が習得できるのに加えて、歌やダンス、楽器演奏など音楽大学の伝統に裏打ちされた教育環境を提供。また保育士などの資格取得も支援する。
 昨年からはコロナ禍で停滞していた活動を本格的に再開。8月の第2回くまもと復興国際音楽祭では、オープニングコンサート「輝け 響け くまもとの未来へ音楽のチカラ″」をプロデュース。「これからのくまもとの未来″を音楽で語る」をテーマに、幅広いジャンルと年齢層が参加し、喜びと感動を共有。音楽の力″を県内外に発信した。12月開催の「華麗なる音楽の祭典」には約300人が出演。創立50周年の記念曲「明日への扉〜祝い詩〜」(作曲・初演)など多彩なプログラムを披露した。 「九州から音楽文化を発信する」という使命を胸に、社会に貢献しうる音楽家や教育者の育成に取り組む出田学長。「50年の歴史や伝統、地域や人との交流を大切にしながら、新しい分野にも挑戦していきたい」と意欲をにじませている。
※この記事内容はくまもと経済3月号(2023年2月28日発行分)の掲載内容です。