みゆきの里  
 富島三貴　  （とみしま　みき）

プロフィール

熊本市出身、熊本高校―明治大学法学部卒。84年リクルート入社、92年みゆきの里・医療法人博光会常務理事、94年同理事長、2013年みゆきの里会長、21年みゆきの里理事長

健康経営の推進とパートナーづくり

　２０２４年度には６年に１度の医療・介護・障害者福祉制度のトリプル改正が、２６年には第８次地域医療構想が策定されるなど医療福祉業界は大転換期を迎える。このような中、未だ先行きが見えない新型コロナ感染症、多発する自然災害に加え、新興感染症の脅威、人材不足、原材料高騰等経営を取り巻く環境は年々厳しさを増している。その逆風下での舵取りは慎重且つ大胆な判断が求められる。　コロナ禍で中断した新病院建設計画も再始動、「生活を支えるケアミックス型の地域支援病院としての機能を発揮したい」と基本設計を固めたい意向だ。さらに、「富貴苑」を大規模改修すると共に「みゆき園」のユニット化など施設の再整備を計画。御幸病院で特筆できるのが「ＬＴＡＣ心不全センター」。心不全ケア専門チームで西上和宏院長以下、専門医師とメディカルスタッフらで構成、亜急性期から慢性期・在宅までの��長期に渡る専門的な心不全ケア〞への対応を担う。今後の展望として「Ｃａｒｅ救急」Ｃａｒｅ中
心の入院を要する救急のシステム確立への意欲が伺えた。　一方、みゆきの里は19年から「健康経営優良法人」の認証を取得。今年２月には地域の企業・団体と共に実践の輪を広げようと「健康経営推進パートナーの会」を設立、普及・推進の各種セミナーや研修会などを実施していく。　「私たちは、地域の人々・利用者とご家族の幸せを願い保健・医療・福祉の総合力を発揮して健康生活のベストパートナーとなることを目指します。」という経営理念に沿って新たなステージに臨む。

設立/1982（昭和57）年3月　事業内容/医業、老人福祉健康施設運営　職員数/700人　施設/御幸病院、軽費老人ホーム「富貴苑」、特別養護老人ホーム「みゆき園」「みゆき東館」、介護老人保健施設「ぼたん園」、ケアハウス「ピオニーガーデン」、小規模多機能型居宅介護施設・認知症高齢者グループホーム「ほがらか」、サービス付高齢者向け住宅「サンシティハウス」、「みゆクリニック」、有料老人ホーム「和らく」