トップ Leaders 熊本のトップ群像 熊本県経済農業協同組合連合会(JA熊本経済連
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熊本県経済農業協同組合連合会(JA熊本経済連)  
 丁 道夫  (ちょう みちお)

  代表理事会長
プロフィール
葦北郡芦北町出身、1955(昭和30)年9月8日生まれの68歳、八代市の中九州短期大学を卒業後、合併前の湯浦町農業協同組合に入組、その後、2015年6月あしきた農業協同組合代表理事常務、同年11月から代表理事組合長、16年3月熊本県経済農業協同組合連合会(JA熊本経済連)理事、18年6月同連合会代表監事、20年6月同連合会代表理事会長に就任。趣味はゴルフ
県産農畜産物の消費拡大と生産者支援に全力
 JA熊本経済連は全国有数の農業県・熊本の経済事業を統括し、品目別ブランド戦略や銘柄集約・共同仕入れの実践によるコスト低減などを推し進めている。
 2023年はコロナ禍から経済活動が正常化したことにより米の需要が回復、スイカやメロンも好調で販売事業の取扱高は14年連続で1千億円を超える見込みとなっている。丁道夫会長は「各消費地の市場を巡回してニーズを聞き取り、県・JA熊本果実連とともにトップセールスを行っている」と販売強化に向けた『オール熊本』での取り組みを説明。TSMCの熊本進出については「農地減少や地下水についての不安の解消が望まれる」と懸念を示した上で「関係者やその家族などの移住による人口増加はチャンスであるとも捉えている」と県内での消費拡大に意欲を見せる。目前に迫る輸送に関する「2024年問題」についても関係機関と連携しながら検討を進め、持続可能な物流の実現に向けて取り組んでいる。
 また、1年間の開発期間を経て22年に発売した米粉100%使用の「純米かすてら」が昨年6月にモンドセレクション銀賞を獲得。売上金の一部は熊本城災害復旧支援金として寄付している。
 現在、生産資材等の高止まりなど生産農家にとって厳しい状況が続いているが、「『国消国産』に資するスマート化・オートメーション化への補助も含めた支援拡充を国や県に要望していくとともに、経済連としてもさまざまな角度から生産者目線でできる限りの支援を行う」と決意を新たにする。

860-8528 熊本市中央区南千反畑町3-1 TEL0963281115 https://www.jakk.or.jp/

設立/1951(昭和26)年41日 出資金/401669万円 事業内容/農業関係販売、購買事業 役員/代表理事会長 丁道夫(理事12人、監事4人)

職員数/240人(21日現在) 事業所/東京、大阪事務所、名古屋、福岡出張所ほか7事業所 関連会社/熊本くみあい運輸梶A潟Gーコープ熊本、ユーユーフーズ梶A熊本パールライス梶A熊本クミアイプロパン梶A褐F本畜産流通センター、褐F本蛋白ミール公社

※この記事内容はくまもと経済3月号(2024年2月29日発行分)の掲載内容です。