�渇ﾍ北本店  
 小山　太郎  （おやま　たろう）

プロフィール

東京都武蔵野市出身、1961（昭和36）年5月16日生まれ、62歳。都立調布北高校ー青山学院大学文学部教育学科卒。国際コンべンション�梶A�鞄d通プロックス、�蟹NAXエンジニアリングを経て94年同社に入社、2012年社長就任。河北敏夫会長の甥。趣味はジャズ、映画鑑賞

建設業界の未来づくりへ人材育成に尽力

　江戸末期の１８４０年代に創業し、１７０年以上の歴史を持つ�渇ﾍ北本店。建築用資材の販売から一部施工までを一貫して手掛けており、住宅や商業ビル、病院など生活に欠かせない街づくりの一翼を担う。小山社長は「建設という言葉からは建設会社や職人さんがイメージされやすいが、その根本を支えているのは材料を製造するメーカーの存在。さらに、私たち各地域の建材卸が現場に材料を届ける役割を果たすことで業界全体が機能している」と語る。
　建設技術者の高齢化と未来を担う若い世代の人材不足を建設業界の課題に挙げる小山社長は人材の採用や育成に力を入れる。中でも社長自らが担当する新入社員研修では、資材配送業務や受発注システム操作のレクチャーを通して、建材卸業全体の流れを理解する機会を設けている。建設業界の構造を今後も維持していくにあたり、若い世代が知識と判断力、現場でのコミュニケーション能力を身に付け、筋力を適度に使う仕事にやりがいを感じてもらえるようにサポートしているという。
　小山社長は「Ｄ�]の推進で効率化できる業務も増えたが、介護や医療関係、建設、物流など社会のインフラを支える仕事は実際に人が作業する部分が非常に重要。人々が当たり前に日常を送ることができる将来につなげるためにも、若い世代が働きやすい環境づくりに全力で取り組みたい」と意気込みを語った。