西部ガス熊本��  
 小森　高文  （こもり　たかふみ）

プロフィール

長崎県出身。1965（昭和40）年5月3日生まれの58歳。長崎大学工学部卒。88年西部ガス��(現・西部ガスホールディングス)入社。2017年供給指令センター所長、18年供給本部供給指令センター所長、20年供給本部北九州供給管理センター所長、21年供給本部北九州供給部長、22年理事供給本部北九州供給部長を経て23年4月から現職。趣味は読書

地域の皆さまとともに成長を

　「昨年は新型コロナの５類移行を機に、経済社会活動は緩やかな回復傾向を見せている。一方で、円安や物価高、不安定な世界情勢による地政学的リスクの高まりなど、エネルギー業界を取り巻く環境は未だ先行き不透明な状況だ」。小森社長はこう語る。
　そのような中でもエネルギー自由化による競争の激化や脱炭素化の推進、デジタル化による仕事や生活スタイルの変化など事業環境は目まぐるしく変わり続ける。「柔軟に対応し、さらなる成長と発展につなげるべく、我々はエネルギーシェアの拡大とエネルギーの安定供給を図る必要がある」と意気込む。その一環としてＣＯ２排出量の削減や省エネ化など顧客ニーズに応じて、カーボンニュートラル都市ガスの提案に注力しており、地域における低炭素化の推進と脱炭素社会の実現に取り組む。今年１月からは熊本市内のホテルに初めて採用され供給を始めた。
　人の成長こそが会社および地域の成長につながると考える同社は積極的な採用活動や人材育成にも注力している。小森社長は「当社の事業基盤である熊本はＴＳＭＣの進出に伴う設備投資の活発化や阿蘇くまもと空港の国際線ターミナルビル開業によるインバウント需要の拡大など経済の起爆剤になるような明るい話題がある。地域の課題を解決しつつ、エネルギーを通じて社会に貢献することが我々の使命。今後も地域の皆さまとともに成長していきたい」と結んだ。