�潟Tンワハイテック・サンワアルティス��  
 山下 義隆  （やました よしたか）

プロフィール

菊池市泗水町出身。１９７８（昭和53）年４月７日生まれ、45歳。九州学院高校―明治学院大学経済学部卒。２００３年�活ﾉ澤製作所熊本工場入社。09年サンワハイテックの営業マネージャーとして入社、14年常務取締役、19年５月社長就任。趣味はゴルフ

半導体の技術開発、人材確保に力

　半導体デバイスメーカー向けの装置設備や治工具の設計・製造を手掛け、県内のモノづくりを支える�潟Tンワハイテック。半導体産業の機運が高まる中、同社は半導体の研究開発に挑戦している。
　複数の半導体チップを積み重ね、性能を高める「３次元積層実装技術」の研究開発もその１つ。産学官で連携して３次元積層実装技術の実現を目指す「くまもと３Ｄ連携コンソーシアム」に参画し、熊本大学と共に３次元層間接続技術の開発を進める。人材確保にも注力し、人材派遣やＯＥＭ製造を展開するグループ会社、�潟Tンワアルティスと合計した採用数は３年間で１００人以上となった。
　同じくグループ会社のエアポートホテル熊本（大津町室）ではビジネス利用が増え、23年３月〜24年１月までの平均稼働率を85％で推移。21年３月に整備したガーデンスペースの利用も増加しており、中でも同ホテルが企画する、フィンランド発祥のスポーツ「モルック」大会は宿泊客と地域住民の交流を促すイベントとして愛されている。そのほか、中国語に対応できるスタッフの増員やＷＥＢを使った英会話に補助を設けるなど、語学力の強化も図る。
　「半導体産業の動きが加速している現在、製造分野・観光分野それぞれでしっかり存在感を出していきたい」と山下社長は抱負を語った。