�鰹o田産業  
 出田 広大  （いでた　こうだい）

プロフィール

熊本市出身。1981（昭和56）年5月21日生まれの42歳。熊本北高校-拓殖大学-国立台湾師範大学卒。2011年に台湾から帰国し同社に入社。20年4月1日より現職。趣味は読書、映画鑑賞

新工場稼働で大型配管製造にも対応

　�鰹o田産業は既存工場の北側隣接地に第３工場を建設し、昨年10月に稼働開始した。特徴は工場内であらかじめ組み立てる「プレハブ加工」に特化した点。現場での作業工数や危険作業を減らすことができ、人員不足が叫ばれる建設現場において大きなメリットとなる。近年ＴＳＭＣなど半導体関連工場や大型商業施設などの配管工事を多く受注しており、新工場の稼働でさらに大型で重量のある配管製造へ対応できる体制を構築した。生産能力は操業開始前と比べ、最大で２・５倍。２３年度の売上高が約20億円で、近年は業績が右肩上がりに推移している。
　出田社長は「この５年間で積極的な投資を始め、第２・第３工場の建設や設備更新、人材教育、機械化への移行を進めてきた。顧客の要望への対応力や製造スピード、技術力の向上が実感でき、会社の大きい成長を感じている」と自信をのぞかせる。採用状況は今年４月に新入社員４人、外国人実習生８人が入社予定。２棟目の社員寮も建設している。
　出田社長は「建設業全体として担い手不足の状況下、改善には業界全体で工賃などの単価を上げ、賃金や労働環境改善に還元し、若者を引き入れる取り組みが必要。出田産業でも率先して賃金の高水準化などを図り、流れを作るきっかけのひとつになりたい」と意気込みを語った。