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潟Uッパージャパン  
 藤本 一博  (ふじもと かずひろ)

  社長
プロフィール
熊本市出身。1960年7月10日生まれの63歳。鎮西高校-明治大学卒。警察官として熊本県警で8年間勤務し、92年熊本市南区御幸笛田町で花の輸入卸を個人創業、96年に法人化。趣味はオートバイと柔道。社名の「ザッパー」とはKAWASAKIの名車「Z650」の愛称で「駆け抜ける疾風」という意味を持つ。社名に取り入れたのは「夢を追い続ける存在でありたかったから」(本人談)
国内仕入れ先の確保で主力の花仲卸拡大
 創業32年を迎える潟Uッパージャパンは花輸入卸で全国有数の規模を持つ商社だ。昨年は為替の安定や全社的な営業活動の推進で売上高、利益とも堅調に推移した。藤本社長は「今期年商は前期比20%増の30億円を見込んでいる。まずはコロナ前の水準を超えていきたい」と力を込める。
 同社は世界10カ国以上から切り花を輸入し、国内の花卸売市場に供給している。近年は円安による輸入コストの増大を受け、国内で契約農家の確保にも努めており、輸入卸から「花卉物流商社」への転換を成長ビジョンに据える。今年中には国内で契約先を新たに2カ所増やす計画で、仕入れの安定化を図りつつ、数年以内には国内仕入れを全体の3割程度まで引き上げたいという。藤本社長は「人手不足で生産者には難しい商品の仕分けや箱詰めを当社が代行し、全国各地に有する販路で流通させるなど、生産者支援に努めたい。高齢化などで増え続ける花農家の廃業を食い止め、日本の農業を守ることも使命だ」と語る。
 主力の仲卸を伸ばしつつ、関連部門のブライダルやユニフォーム事業部も県内シェアの拡大を目指している。ユニフォームは医療介護系の学校や病院に加え、一般事業者を収益の柱にしていく狙いだ。「今年は事業スピードを加速する起点の年にしたい」。藤本社長は力強く結んだ。
〒862-0967 熊本市南区流通団地1-31 TEL096(370)1780 FAX096(370)1785 http://www.zapper.co.jp/
創業/1992年 設立/1996年 資本金/900万円 事業内容/切り花輸入卸 売上高/25億円 社員数/43人(パート含む) 事業部/花仲卸事業部、ユニフォーム事業部「U-kari」、ブライダル事業部、花小売店「フラワープロデュース凛 花」、「フラワーズリビングアート」 出先/福岡営業所(福岡市博多区月隈2-10-5) 関連会社/潟Uッパージャパンベーシス(不動産管理業)
※この記事内容はくまもと経済3月号(2024年2月29日発行分)の掲載内容です。