Leaders 2024熊本のトップ群像

叶シ原商店  
 西原 哲  (にしはら さとし)

  社長
2022年流通団地に完成した新社屋で社員と。左から2人目が山見直人常務、3人目が西原社長、4人目が西原静絵副社長、5人目が坂田孝昭常務
2022年流通団地に完成した新社屋で社員と。左から2人目が山見直人常務、3人目が西原社長、4人目が西原静絵副社長、5人目が坂田孝昭常務
プロフィール
八代市出身。1977(昭和52)年6月5日生まれ、46歳。西原茂雄代表取締役会長の娘婿。八代工業高等専門学校‐大分大学大学院修士課程修了。2002年熊本構造計画研究所(大津町)入社。SEとしてバスのダイヤ管理システムの構築などに従事した。07年西原商店入社。総務部長、常務、専務を経て2021年4月から現職
機動力生かし廃棄物処理能力の向上を
 九州一円で製紙・製鋼原料販売、廃棄物収集・運搬・処理を手掛ける総合リサイクル企業の叶シ原商店。今年は霧島市内に取得した約2300uの敷地に鹿児島営業所を新築移転し、5月から稼働を始める。「鹿児島、宮崎両県のリサイクル拠点として今後は古紙など取り扱い品目やサービスを拡充し、一層の業務拡張を図りたい」。西原社長はこう語る。
 近年はドライバーをはじめとした人材の確保と育成を重点的に進める同社。継続した賃上げや労働時間の短縮、資格取得支援制度の充実などに取り組んでおり、「近年では20〜30代の中途採用や社員の定着率アップにつながっている」と確実な成果を生んでいる。2月末には西原静絵監査役が取締役副社長に昇格。西原副社長は「女性社員の意見を積極的に取り入れながら女性が働きやすく活躍できる企業づくりを推進したい」と抱負を語る。
 中長期的な成長ビジョンとしては、古紙の搬入量減などを背景に主力である資源リサイクルの見通しが厳しい中、「九州トップクラスのトラック台数を有する機動力を生かし、リサイクル設備を拡充するなどして回収後における処理能力を高め、収益力の向上につなげていく」と力を込める西原社長。今後も同社は持続可能な循環型社会の構築へ貢献する企業グループとしてさらなる前進を誓う。
〒862-0967 熊本市南区流通団地1-50 TEL 096(378)0657 https://www.nishihara-shoten.com/
創業/1957年 設立/1974年 資本金/1千万円 事業内容/製紙・製鋼原料販売、一般・産業廃棄物収集運搬・処分業 グループ売上高/26億円 グループ社員数/240人(パート・アルバイト含む) 出先/城南営業所(熊本市南区城南町下宮地903)、田崎営業所(熊本市西区田崎380市場会館2階4号室)、鹿児島営業所(姶良市加治木町小山田5508-1)、福岡久山営業所(糟屋郡久山町山田2454-1)、八代営業所(八代市高島町4477) グループ会社/巨シ原運輸(熊本市南区流通団地1-50)、潟jムコ(熊本市南区流通団地1-50)
※この記事内容はくまもと経済3月号(2024年2月29日発行分)の掲載内容です。