西邦電気工事��  
 豊田 一生  （とよだ　いっせい）

プロフィール

山都町出身。1969（昭和44）年3月6日生まれ、54歳。矢部高校ー熊本学園大学卒。95年入社。2013年山都営業所長、16年取締役、18年同御船営業所長、21年7月専務を経て22年7月29日から現職

地域のインフラと社員を守ることが使命

　総合電気設備工事業者として暮らしに欠かせない電気、水、情報通信といった地域のライフラインを支え続ける西邦電気工事�梶B九州電力送配電の配電委託工事会社である同社は昨年も安定的な工事の受注に努め、今期の売上高は前期比30％増の26億円で過去最高を見込んでいる。
　建設業の２０２４年問題への対応が迫られる中では、働き方改革の推進や社員の待遇改善に全力で取り組む。昇給やベアの継続、さらには独自の人事考課システムを策定し、能力給制度の導入や明確な目標設定などで社員の士気向上を図っている。人材面では毎年１〜２人を新卒で採用しながら組織の活性化や若手技術者の育成に一層注力していきたい考え。豊田社長は「資格や専門知識がなくても一からキャリアアップできる環境は当社の魅力であり、強みだ」と力を込める。今年２月には企業版ふるさと納税として山都町に１００万円を寄付するなど、社会貢献活動も進める。「通潤橋の国宝指定を記念し、当社が営業所を置く山都町の地域づくりに貢献できればと考えた」。豊田社長はこう語る。
　今年で創業78年を迎える同社。「地域のインフラはもちろん、社員やその家族を守っていくことが企業としての使命。これからも１００年企業に向けた基盤づくりへ経営努力を続けたい」。豊田社長は力強く語った。