��藤本物産  
 藤本　泰弘  （ふじもと　やすひろ）

プロフィール

熊本市出身。1975（昭和50）年8月13日生まれの48歳。98年九州東海大学卒業後、同社入社。2004年営業三課（野菜部）課長、06年果実部次長、07年同部長、08年常務、09年専務を経て13年から現職

魅力ある会社づくりで100年企業目指す

　九州の青果流通業界で生産から販売までを一貫して手掛ける藤本物産グループ。円安や物価高、夏場の異常気象による不作、国内生産者の減少などで厳しい業界環境が続く中、「あらゆる販路開拓にはグループで連携しながら生産者との直接取引を増やし、国内での供給体制を強化する戦略が重要だ」。藤本社長はこう語る。
　SDGｓ経営を基軸に規格外農産物を使った冷凍商品の開発・販売など食品ロスの削減に努める同グループ。使用可能な廃棄前の食材は子ども食堂へ提供し、子供たちの健康増進に寄与している。熊本城復旧支援を目的とした寄付金贈呈や地域の農業振興へ企業版ふるさと納税による自治体への寄付など、社会貢献活動も進める。一方、熊本県ブライト企業や健康経営優良法人である同社は、社員が働きやすい魅力ある会社づくりに注力。モダンな雰囲気の社員食堂で健康志向の充実したメニューを提供しているほか、社員同士のコミュニケーション活性化による風通しの良い職場づくりも推進する。藤本社長は「これらの取り組みを通じ、社員の定着率アップにつなげていきたい」と話す。
　昨年で創業75年を迎え、今期グループ年商は２３０億円を見込む。今後も中長期ビジョンである１００年企業を目指し、青果物流通のトータルカンパニーとして企業価値をさらに高めていく。

創業/1948年6月　資本金/3600万円　事業内容/青果物の仲卸および小売、生産地からの直接仕入れ・販売・輸入青果物の卸、バナナの着色加工、ドライフル

ーツ類の卸、青果物の加工業務　直営店/くまなん店、薄場店、子飼店、清水店、泗水店、御船店、萩原店、九品寺店、菊陽店、松橋店、荒尾店、健軍店、大牟田店、那珂川店、福重店、野中店　支店/九州中央支店（佐賀県鳥栖市）、沖縄営業所（那覇市）、福岡営業所（福岡市）　グループ会社/�潟tジモトホールディングス �潟tレッシュダイレクト �潟tレッシュ工房 �潟Pイ・エフ物流、�樺�村屋　グループ売上高/217億円　グループ従業員/445人（パート含）