トップ Leaders 熊本のトップ群像 テクノクリエイティブ
Leaders 2024熊本のトップ群像

テクノクリエイティブ  
 三嶋 一秀  (みしま かずひで)

  社長
プロフィール
熊本市中央区水前寺出身、1954(昭和29)年6月17日生まれ69歳。九州産業大学造形短期大学部卒。88年椛麹プラント設立、99年潟eクノクリエイティブを設立、2016年持ち株会社の鰹シ濤を設立。20年10月に事業承継を早い段階で進め事業のさらなる発展を追求しようと総合プラントを退任し、現在はテクノクリエイティブの発展のために取り組む。趣味はゴルフ、釣り。座右の銘は「泰然自若」
熊本・福岡に4カ所の工場新設を計画、さらなる飛躍へ
 一昨年、東京証券取引所の東京プロマーケットに新規上場を果たした。念願の上場から1年余り、三嶋社長は「企業の信用力は向上し、優秀な人材の確保につながった。ただ、上場は次のステップへの通過点にすぎない。今期売上高70億円を目標に、さらなる成長を目指す」と次の展開を見据える。
 昨年5月、3拠点目の自社工場として、大津町に先進技術関連の製造を行うファクトリーセンター大津を開設した。昨年はTSMCの熊本進出によりTSMC関連の業務が急増。今年は、顧客の要望に応えられる体制を整えるべく、さらなる工場展開を進める。第一弾として同センターの増設工事に着手し、クリーンルームを備えた新棟が今年3月に完成予定。さらに福岡県の広川インター近くにも4月、クリーンルームと開発センターを備えた約4600uのファクトリーセンター広川を稼働する計画だ。先行して今年2月、久留米支店を同地に移転併設しており、今後は広川支店として、事業規模の拡大を図る。また、益城町には1万3700uの工場を新設し、今年5月の着工を目指すほか、西原村にも自社工場新設の構想を練る。大津町には寮を建設し、持ち株会社の鰹シ濤でも半導体関連の従業員向け集合住宅の建設を着々と進め、働く人への住空間の提供にも尽力する。
 昨年は福岡支社を2拠点体制とし、増加する大都市圏からのソフトウエア開発案件に対応。全拠点への開発センターの設置を目指すなど、ITと製造それぞれの分野で成長する同社の事業展開には今年も一層、注目していきたい。

862-0954 熊本市中央区神水2丁目9-1 TECHNO-CREATIVEビル TEL0963862360

https://www.techno-creative.co.jp/

設立/19999月 資本金/5千万円 事業内容/総合エンジニアリング事業(システムインテグレーション事業、フィールドサービス事業、エンジニアリング事業、教育事業、労働者派遣事業、人材紹介事業) 従業員数/1,218人 出先/東京支社、名古屋支社・開発センター、大阪支社、福岡支社・開発センター、北九州支店、広川支店、大分支店・開発センター、ファクトリーセンター北九州・大津・南関 グループ会社/椛麹プラント、鰹シ濤

※この記事内容はくまもと経済3月号(2024年2月29日発行分)の掲載内容です。