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活「蘇熊牧場  
 小笠原 徹朗  (おがさわら てつろう)

  社長
プロフィール
1947(昭和22)年2月22日生まれ、60歳。北海道千歳市出身。拓殖大学商学部卒。70年且Rト小笠原商店取締役、73年活「蘇熊牧場入社、76年常務、92年6月から現職。鰍ィがさわら社長兼務。熊本県観光連盟副会長、阿蘇観光協会会長。趣味は音楽鑑賞、読書。座右の銘は「その道において賢し」
“みやざわ劇場”効果で来園者数10%増の42万人
 動物レジャー施設「阿蘇カドリー・ドミニオン」を運営する同社。06(平成18)年度の来場者数は、前年比10%増の42万人を見込む。04年から専属契約を結ぶ“みやざわ劇場”がけん引役。全国放送のテレビ番組に出演する天才チンパンジー“パンくん”、ブルドックの“ジェームズ”などの動物ショーには、連日、多くの観光客が訪れる。
 福岡を中心に九州全域、山口、広島などからの来園者も多い。また、東京、大阪などの大都市圏をはじめ、関東、東北からの来園者もあるという同園。2011年の九州新幹線全線開業をにらみ、5年計画で園内施設のリニューアルを進めている。「少子高齢化が一つのキーワード。大人が見ても楽しい動物園を作りたい。動物の見せ方にも工夫が必要。なるべく自然に近い形で見て頂けるような仕掛けを考えている」と構想を明かす。
 隣接地では、ペットと泊まれる温泉宿「御宿 小笠原」も運営する。「週末は3カ月先まで予約で一杯の状態」のため、昨年、15棟の宿泊棟を3棟増築した。「ペットと共に生活を送ることは今や日本の文化。お客さまからの要望も多いことから、他地域での2号店の展開も視野に検討している」という。
 県観光連盟副会長、阿蘇観光協会長も務める小笠原社長。「観光地として成功できるかどうかは、地域の“おもてなし”の姿勢が鍵。直に接する人たちが、いかに地域の魅力を伝えられるか。観光産業の現場に携わる一人としてもしっかりと行動していきたい」と語る。阿蘇観光のキーマンの動きから、今後も目が離せない。
〒869-2225 阿蘇市黒川尾西2163 TEL0967(34)2020 FAX0967(34)0846
設立/1973(昭和48)年6月 資本金/4000万円 事業内容/動植物飼育管理、観覧、食堂、土産品販売ほか 
売上高/10億円(06年3月期) 従業員/65人 関連会社/ペットと泊まれる温泉宿「御宿 小笠原」(鰍ィがさわら)
※この記事内容はくまもと経済3月号(2007年2月28日発行分)の掲載内容です。