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城東運輸倉庫  
 下川 公一郎  (しもかわ こういちろう)

  社長
左から井上淳常務、下川公一郎社長、長男の下川雄生さん、池田雅一常務
左から井上淳常務、下川公一郎社長、長男の下川雄生さん、池田雅一常務
プロフィール
菊池郡大津町出身、1969(昭和44)年6月13日生まれの54歳。九州学院高校-九州東海大学卒。趣味はゴルフとバスケットボール。(公社)熊本県トラック協会会長
環境負荷低減と多角化で持続可能な輸送サービスを提供
 米・青果物など生活に身近な一般貨物から、精密機器など産業製品に至るまで、幅広い輸送ニーズに応えている城東運輸倉庫梶B
 4月からのトラックドライバー残業規制強化で懸念されている「物流の2024年問題」だが、熊本県トラック協会の会長を務める下川社長は早期から対策に注力。荷主企業に対して適正運賃への協力や無駄な待ち時間の短縮を働きかけ、社内の業務効率化も推進。ドライバーの時間外労働の抑制を図る一方で、残業時間が減少しても給与が維持できるよう、賃金の引き上げも実施。下川社長は「フレックスタイムの導入や年間休日の増加など、労働環境や待遇を改善してきた。今後は賞与の増額にも取り組みたい」と語る。
 燃料費高騰はトラック輸送業界に大きな影響を与えるが、同社は燃料価格に左右されることなく、質の高い輸送サービスを提供するため、経営の多角化を推進。太陽光発電事業では、倉庫屋根上に設置した太陽光パネルで年間1・24MWを発電。また、賃貸ビル・マンションを県内で4棟経営する不動産事業も好調で、ストックビジネスで安定した収益を確保している。
 最新の環境性能を備えた大型空調付きパワーゲート車両を新たに2台導入したほか、CO2排出ゼロのEVフォークリフトを順次導入しており、環境負荷低減を図りながら、持続可能な物流サービスを提供していく。

869-1217 菊池郡大津町森831-1 TEL0962930700 FAX0962938676 http://www.jotoh-gp.com

創業/1964(昭和39)年2月 設立/1971(昭和46)年3月 資本金/1,000万円 事業内容/IC関係精密機器輸送、一般貨物輸送(青果物・飼料・肥料・米・ビニール・ダクト他)、電柱および重量濶大品輸送据付、碍子、電機製品輸送、自動車部品輸送、アルコール製品輸送、農業用機械輸送、常温および低温倉庫業、太陽光発電、賃貸ビル・マンション経営(熊本市中央区上通町1棟、同市中央区神水2棟、同市西区島崎1棟) 倉庫面積/11,000u 関連会社/城東物流システム

※この記事内容はくまもと経済3月号(2024年2月29日発行分)の掲載内容です。