白鷺電気工業��  
 沼田 幸広  （ぬまた　ゆきひろ）

プロフィール

熊本市出身、1976（昭和51）年4月20日生まれの47歳。日本大学−同大大学院生産工学研究科電気工学専攻博士前期課程修了。2001年4月から10年6月まで東海旅客鉄道�梶iＪＲ東海）勤務後、10年7月白鷺電気工業�鰍ﾉ社長室長として入社、10年9月上席執行役員、11年9月常務取締役、14年8月に社長に就任。趣味はラグビー観戦

「ＥＶ通勤×職場充電サービス」九州初導入

　グループビジョンを「２０５０年の子どもたちのために熊本から未来を変える。」と定義し、カーボンニュートラル実現に向けた環境経営を推し進めている白鷺電気工業�梶B創業80周年を迎える２０２７年までに、社用ガソリン車で対応可能な車両は電動車に入れ替えるカーボンニュートラル計画に段階的に着手している。
　その一環として、同社および子会社のしらさぎエナジー�鰍ﾍ、通勤時の環境負荷低減を目的に�鰍gａｋｏｂｕｎｅ（住友商事１００％出資）が提供する「ＥＶ通勤×職場充電サービス」を九州で初めて導入した。従業員は通勤時や休日にも使えるＥＶを同社からレンタルし、職場で充電ができるほか、車購入費の削減や維持費も含めた総額が安価になるなどのメリットがある。本社屋近くにＥＶ充電器10基を新たに設置し、社員数人の協力を得て、導入による環境負荷低減の効果を数値化しながら実証を進めている。
　また、同社としらさぎエナジーは昨年末、熊本市と「カーボンニュートラル実現およびレジリエンス強化に関する連携協定」を締結。同市が目指す温室効果ガス排出量削減や災害に強い自立・分散型エネルギーシステムの構築に向け、３者が連携して取り組む。「電気工事を生業とする当社だからこそ、カーボンニュートラル達成に向けて、協定を通じてさらなる脱炭素へ貢献したい」と沼田社長は抱負を語る。